高校生インターンシップ
(11月15〜18日)
名南工高(県立)生徒41名が地元の会員企業19社で研修
自信を持って社会に出て欲しい
11月15〜18日、愛知県立名南工業高校(名古屋市南区)のインターンシップが、地元の会員企業19社で行われました。名南工高の生徒の65パーセントは地元企業を中心に就職します。求人倍率も七倍以上と、地元企業からの信頼が厚い高校です。今年度から4学科(機械、化学工業、電気、情報技術)の2年生(227名)全員のインターンシップが行われるようになりました。今回、同友会とのインターンシップは、橋本校長の「生徒が自信を持って社会に出て欲しい」「『この会社でがんばるぞ』という意識で就職して欲しい」という願いで、実現したものです。研修先は製造業を中心に生徒達の通える地元中小企業となりました。
親の立場で接しよう(受入企業会議)
9月6日、受入企業と名南工高との「受入企業会議」が開催されました。受入企業を代表して加藤明彦氏(エイベックス(株)社長)からは、高校生インターンシップ研修でのポイントが以下のように報告されました。
(1)教科書に出てくる勉強内容と仕事の接点を説明し、学習意欲を喚起する。(2)親の立場で接して、挨拶や掃除の大切さを体感させる。(3)親が働いている姿がイメージできるようにする。
また、今後は地元中小企業と高校がより連携した具体的な人材育成の課題について、受入企業と教員と間での意見交換が行われました。
研修生を受け入れて
朝日産業(株)辻本正人氏
今回、高校生インターンシップは社会貢献の一貫として受け入れました。生徒には自社を知ってもらい、また仕事の流れも感じてもらえるような研修スケジュールを組んでみました。2日間という短時間でしたが、彼らはまじめに一生懸命仕事に取り組んでいました。自社にとっては社内に新鮮な空気が流れ、「高校生という社会のことを知らない人に自社を理解してもらうには」という受入体制を考える良いきっかけにもなりました。研修生二人にとっては、仕事をする喜びを感じ、今後の人生設計の参考になったことと思います。
北川工業で研修を受けて(Oさん)
インターンシップでどんな作業をするのか、もし機械を壊したらどうしようという不安がありましたが、「簡単な作業しかさせないよ」との説明があり、不安や緊張がなくなりました。休憩も多くとってくれたり、お茶をだしてくれたり、丁寧な説明をしてくれてとても助かりました。2日間、作業をしてわかったのが、仕事をすることがどれだけ大変かという事です。普段、高校で授業を受けているだけの自分たちは、どれだけ楽かと感じました。今回のインターンシップで普段の授業では学べない事を学べて、とても自分のためになったと思います。また機会があったらやってみたいと思います。