名古屋支部
11月28日
「経営者の集い」(第2回)「や台や」成長の秘訣、174名が参加
名古屋支部では今年度2回目の増強講演会を11月28日に開催し、会外の経営者49名を含む、総勢174名が参加しました。基調報告には愛知同友会理事の吉岡昌成氏((株)ヨシックスグループ会長)をお招きし、会社創業に至る波乱万丈の人生や、現在の「や台や」急成長の陰に隠れた社長の苦労話を聞いた後、グループ討論で深めました。その後、会場を移して行われた懇親会では、会場内に設けられた入会申し込みコーナーに、紹介者と一緒にゲストが次々と訪れ、入会手続きを行っていました。当日会場では8名が入会し、その後も8名が入会手続きを完了、入会者は現在16名となっています。
『あたりまえや』を当たり前に
吉岡昌成氏(株)ヨシックスグループ会長(理事・政策要望プロジェクト長)
科学性の欠如で売上が20分の1に
吉岡氏は同友会の提唱する経営指針には「科学性」「社会性」「人間性」の3つが必要なことを話された後、自社での経営実践を語されました。氏は大学を卒業後、建築会社に4年間勤めまが、その後、毛皮の行商を始めます。秋頃から1月までは飛ぶように売れたそうですが、2月になると全く売れなくなりました。後になって「暖かくなったからだ」と気づいたそうで、「科学性が欠如していた」と言います。その後、ヨシオカ建装を創業。弁当ショップの内装工事の傍ら、自らも弁当ショップを経営、順調に業績を伸ばします。名古屋に出て来て一時は売り上げが飛躍的に伸びますが、翌年はその20分の1まで下がったと言います。弁当ショップが飽和状態になったこと、コンビニの急成長という時代の流れ、「経営の科学性」をつかめなかったことが原因だと語ります。
「毎日食べたい」そんな料理を提供
その後、弁当ショップの経験を生かして飲食店経営を始めますが、スタートは好調でも半年ほどしか続きません。原因は、見た目はお洒落な店でも、中身がレトルトパックや加工食品だったため、画一的なサービスしかできていなかったためです。そこで、自分が「毎日食べたい」と思うものを、お客様の目の前で料理をするお店(や台や)をスタートして、マニュアルを廃止、サービスをアナログ化します。また炭焼き・焼き鳥・立食寿しなど、さまざまな形態の外食店を展開することでリスクを分散し、3年で90店舗、売り上げも55億円にまで成長します。
「経営とは変化に対応すること」
吉岡氏は失敗を分析・改善し今の企業をつくり上げ、「業績が悪いからといって、すぐに『不景気だから』という結論を出す経営者の認識は問題」だと語ります。そして「『経営とは変化に対応すること(科学性)』。同じことをしていたら、時代が進んだ分だけ業績は落ちる。どう変えるかを考え、対応するのが経営者の仕事」だと吉岡氏はまとめました。懇親会では、「こんなに真剣に学べる会ならば」「こんなにも赤裸々に語られ、自分も追いつき追い越したい」とゲストの方が入会を決意され、入会コーナーは会場が閉まるまで賑わいました。今回の「集い」をきっかけに20名を超える新しい仲間を迎えることができそうです。
ブライダル瑛よしかわ素子(名古屋第2青同)