「経営指針発表会」に参加して
1月14日
「絵に描いた餅」にしない為に
――事務局員リポート―
今年1月14日(土)、共育委員長で一宮地区会長の加藤輝美氏((株)ケイ・クリエイト社長)と名古屋支部幹事長の佐藤祐一氏((株)羽根田商会社長)のお二人に、自社の指針発表会への招待していただきました。いずれも複数の事務局員が参加させていただきましたので、その模様をお伝えさせていただきす。
人格形成された集団になってこそ
(株)ケイ・クリエイト
会場には社員の皆さんや取引先企業の方々、同友会メンバーなど約80名が集まり、「社是」「経営理念」の唱和から始まったケイ・クリエイトの「経営指針発表会」は今年で3年目になります。加藤輝美社長は、「学べば学ぶほど山が高くなり、指針づくりは、やればやるほど深みにはまる。まるで蟻地獄のようだ」と語ります。「企業は人なり」で、人格形成を第一義に捉え、「人格形成された人間集団になってこそ、はじめて企業として社会の役に立つことができる」と、自身の信念を発表しました。また、「企業としては未だ未成年。早く成年企業となり社会に役立つ会社に発展したい」と語られ、第19期の方針「Change・The・Heart!!増型(ふゆがた)は西高東低」を発表、「高齢化社会にジョイントするメディア企業を目指すべく、そのためにも豊かさが求められる企業づくりにまい進したい」と締めくくられました。同友会では「経営指針を作って社員と共有することが大切」と主張しています。社員の皆さんが加藤社長の想いを受け止め、その理解・共感が各事業部での中長期計画にも現れていました。各事業部ごとに各自が個人目標を発表され、改めて「個人目標」として「まとめる」までの事業部全体・会社全体の討議や話し合いが、「経営指針を作って社員さんと共有する」事になるのだと、肌で感じました。参加した研究者を代表して東邦学園大学の阿部克己助教授からは、「初めて企業の指針発表会に参加させていただいた。外部環境の変化と自社とのかかわりについてもっと深められたら、方針にもっと磨きがかかる」と、あえて辛口の総評が述べられました。「お互いに切磋琢磨して研鑚し合う」実践を学ばせて頂いた指針発表会でした。
【事務局浅井紀子】
キラリと光る羽根田になろう!
(株)羽根田商会
羽田田商会の第56期経営指針発表会に、事務局員4名が参加させていただきました。佐藤社長は、「羽根田商会の歴史の中でも、第55期は経営者冥利につきる感動の年だった」と、社員一丸で売上目標を突破した経過を振り返り、第56期の展望を語りました。佐藤社長の説明は大変判りやすく「どんな会社にしたいのか」「どんな経営環境の中にいて、何を重点に取り組むのか」など、見学者の立場でも、何かできそうだと思えるくらい明確でした。また印象的だったのは「指針とは何か」についての共有理解から始まったことです。
「指針」「理念」など日ごろ耳慣れないことばを自然に受けとめられるよう同じ目線で社員に語られ、「指針は仕事を通して幸せになるためのものであり、働くことで自分の能力を精一杯発揮しましょう」と語りかけられました。次に羽根田商会をとりまく経営環境、そのプラスとマイナスの要因を身近な事例で確認後、「宇宙の中心にあるお客様」にとって羽根田商会は数ある衛星の1つだとした後、キラリと光る4つの戦略が提起されました。最後に、「利益責任はすべて社長の私にあり、安心して働ける会社をめざします」と約束された佐藤社長の経営姿勢によって、社員との信頼関係が築かれていくのだと実感しました。その後、各部門ごとの討論が行われ、発表では、「案件情報を早くつかむ、定期訪問を欠かさない、約束を守る」などの目標が挙げられました。当たり前と言われるようなことですが、だからこそ、社員一人一人の人間力が決め手になるのだと思いました。
【事務局岩附さとみ】