新春支部例会
新しい年、あらためて同友会理念を学ぶ
「労使見解の実践」田山謙堂氏
(尾張支部1月25日)
尾張支部、三河支部では恒例の新春支部例会が今年も活発に行われました。尾張支部では、昨年が『労使見解』発表30周年の年でもあり、あらめて労使見解の精神を学ぼうと、報告者に中同協顧問の田山謙堂氏((株)千代田エネルギー会長)を迎え、自社での実践例を語っていただきました。田山氏からは、経営指針の社員への浸透の苦労や厳しい経営環境の変化においても、経営者の責任を投げ出さずに不断の努力を続けてきた生々しい体験が語られました。社員との信頼関係づくりでは、社員の声をしっかり聞き取ることや出された要望については、できる事・できない事をはっきりと話すことが大切であることを強調。さらに社員と経営者が一緒になって改善に取り組むことが大切であるなどを力説され、生きた経験の報告に、熱心にメモをとる参加者の姿が見られました。グループ討論では「社員との関係づくり」について深め、社員と関わる経営者の姿勢について熱心な討議が交わされました。
「地域とともに歩む」宮崎由至氏
(三河支部1月27日)
三河支部では、三重県同友会代表理事(中同協副会長)の宮崎由至氏((株)宮崎本店社長)を迎え、「地域に貢献できる企業づくり」をテーマに行われ、当日は立席がでるほどの盛況ぶりでした。宮崎氏は、まず業界の常識にとらわれず、経営革新を続けてきた経過を語られ、「『業界の異端』とされた取り組みも今では常識となり、時代の軸がどんどん変わっている」と語られました。「地域に貢献できる企業づくり」では、経営理念を社外へ発信したことで、社員が地域の清掃活動へ積極参加するようになったり、自分たちにとって真の顧客はエンドユーザーであることの気づきから、クレームゼロをめざす自社での気運が生まれた経験を語りました。さらに企業の地域貢献とは、単に地域行事への参加にとどまらず、雇用を守り、納税できる企業であること。社員満足を高めることで顧客満足につながること等を、自社での経営実践から具体的に述べられました。両支部ともあらためて同友会理念とは何なのか、その実践とはどういうことなのかが具体的に語られ、新春にふさわしい例会となりました。