中日本ブロック増強交流会
2月16日
自社の経営を語り、地域再生を考える経営者を
増強率1位を持続、稲沢地区を語る
今回初めてとなる「中日本ブロック増強交流会」が2月16日に名古屋で開催され、中部七県(愛知・岐阜・三重・静岡・富山・石川・福井)の代表役員・事務局長等32名が参加しました。冒頭、中同協副会長の宮崎由至氏((株)宮崎本店社長)から、「一口に5万名と言っても、どんな経営者を組織するかでまったく意味が違ってくる。会員は自社の経営を語り、地域の再生を考える経営者を組織しなければならない」と挨拶しました。事例報告では、愛知の平沼増強推進委員長から、愛知同友会の取り組みとして、この2年間「増」と「強」の2本の柱で取り組んできた経験が報告されました。続いて、同じく愛知同友会稲沢地区前会長の森健次氏から、「発足以来5年間、増強率1位を続ける地区づくり」のテーマで、事例報告が行なわれました。森氏が入会した当時は地元に地区がなく、離れた地区に所属した活動に不便を感じたことから、稲沢地区が発足します。森氏自身の経験から、どんな想いで新会員を増やし、迎え、そして巻き込んでいったのか、その「想い」の部分に重点を置いた報告をいただきました。
「この人の為になるか」
続いて、三重同友会副代表理事の前田久光氏((株)旭電機社長)から、「500名を突破した三重同友会の教訓と課題」というテーマで報告をいただきました。前田氏は、「三重同友会が大切にしていることは、この人が会に入会することが、本当にこの人のためになるのかという事。同時に、本当に会のためになるのかを常に念頭において増強活動をすることが基本だ」と話されました。さらに三重県議会で中小企業振興条例が可決され、これからますます同友会会員の経営姿勢が問われる時代になっていること、未組織の県南部に新しい支部を組織中であることが語られました。最後に、「増強は手段。会員が自ら経営を語り、会員自身のメリットになる活動を会が積み重ねていくことが重要」とまとめました。
「増強とは何か」基本を語りあう
その後90分のグループ討論を挟んで、参加した全同友会の代表役員から一言ずつ、中同協の掲げる「2010年5万名会員の実現」に向けた各地の決意と抱負を発表して閉会しました。7県の中には、数年間減勢が続いている同友会や、逆に少ないながらも確実に増えている同友会、激しい増減を繰り返している同友会など、様々でしたが、この交流会で増強の基本となる「考え方」を語り合えたことが、参加者にとって大きなプラスになりました。