どうゆうき

▼大学生の就職活動はこれからが本番です。10年近く前の就職氷河期や超就職氷河期がいまや一変し、自動車産業を中心に業績の好調な大手・中堅企業の大幅な採用増が主な要因となり、バブル時代のような雰囲気になっています。また少子化による学生の減少など、今後さらに企業の求人は厳しくなる見通しです。私たち中小企業はどうでしょうか。今年度の愛知同友会の共同求人参加企業は80社を超えました。好調な業績と将来を担う若手社員の採用意欲が、今回の数字となっています
▼さて2月7日に共同求人参加企業10社で愛知学泉大学2年生のプレ・インターンシップ講義『経営者と語ろう』に参加しました。参加した学生のレポートを読んで、多くの学びや気づきがあったことがよく伺われました。特に経営者の生の話(講義)が若い人たちの心を動かしました。働くことの本質を若者に理解してもらうことが、これからの中小企業経営者の大きな役割となることを確信しました
▼若者の就職意識が大きく変化している中、働くことの本質を伝えるのは本当に難しいですが、地域に根ざし、地域に貢献する企業となるには、若い人たちの力が不可欠です。教育の場は学校だけのものではなく、私たち企業内にもあるのです
▼5年、10年先を見越し、企業の存在価値、生きがいや働き甲斐を伝え、将来を託すことのできる企業人に育てることは、私たち経営者の大きな使命です。この地に生まれ、この地で育った若者を採用し、企業人に育てること。これこそは同友会企業に与えられた大きな使命ではないでしょうか。

共同求人委員長 服部勝之