製造業のための共同受発注サイト
「ファクトリー・ジャパン」を熱田地区会員7社でオープン
LLPで受発注サイトをオープン
熱田地区の7人が「ファクトリー・ジャパン有限責任事業組合(LLP)」を設立し、製造業のための受発注マッチングサイト「ファクトリー・ジャパン」をこの4月1日、オープンしました。このサイトは、会員登録(無料)した全国の中小製造業同士が、お互いの設備や技術をインターネット上で検索・閲覧でき、外注依頼や技術の提供依頼などの相互取引ができるというものです。愛知県は、自動車産業の集積地として、製造業やその関連業種の裾野が広いものの、日々の仕事量をこなすのに困るほど大量受注があったり、外注探しもままならない、同じような設備を持つ企業を探すことが難しい場合もあります。そこで、製造業の今後のあり方に1石を投じることができないかと、熱田地区例会などを通じて有志が集まり、製造業の仕事量の調整をインターネット上で行うことを中心に、全国の製造業を対象としたマッチングサイトを設立することになりました。このサイトの運営主体「ファクトリー・ジャパン有限責任事業組合」には、製造業者、経営コンサルタント、税理士、WEB専門家と、多士済々のメンバーがそろい、互いの思いをぶつけ合いながら、約1年かけてサイトオープンにこぎ着けました。
全国の会員に登録を呼びかけて
このサイトを広く活用していただくためにも、できるだけ多くの製造業者の方に登録していただくことが急がれます。製造業に携わっている同友会会員にも、自社の設備内容や専門とする加工内容など、企業の詳細を登録していただきたいと思っています。会員登録すると、会員独自のメニューが与えられ、登録内容の変更、発注案件の登録、過去の受注・発注案件の履歴などが利用できます。また、受けたい情報のカテゴリーをそれぞれ登録することで、そのカテゴリーと発注案件のカテゴリーが一致したとき、発注案件の内容がメールで届くことになっています。年内にはホームページを持たない企業のための簡易ホームページをサイト内に設けることができる機能や、人材バンク、ファクトリー・ジャパン営業部の設置など、新たな機能を追加する予定です。今後、中小製造業においても、CADデータからの製品化、ネットワークを通した工程管理が当然のように行われる時代が近づいてます。それに備えて、「ファクトリー・ジャパン」でいろいろな質問を出しあったり、会員同士の技術提携などでお互いの技術力を今後とも高めていきたいと思います。
(株)みどり吉川辰雄
※「ファクトリージャパン」のサイトhttp://www.factory-japan.com/