名古屋支部研究会「三現」
7月18日
現場に出向き、調べ、自社に落とし込む
今回は知多の老舗醸造所3社を訪問
名古屋支部に新しく発足した研究会に『三現』があります。三現とは、「現地」、「現物」、「現認」の事で、実際に現場に出向き、現物を調べ、確認して会員各社への落とし込みと経営内容の充実をはかるために生まれました。これは、会員相互の研鑽と会員企業の発展を助けるため、業種に捉われない優良企業(同友会にこだわらない)を同友会会員のネットワークにより選び出し、訪問することを目的としています。第1回の研究会が7月18日に開催され、昔ながらの地域の文化や伝統を受け継いで、真面目に地道に丁寧な仕事をしている以下の3社の企業見学を行いました。
●合名会社伊藤商店
創業文政年間。初代、吉野屋傳右衛門が徳川尾張藩主より酒造りを許される。初代より醸造技術を生かし、溜、味噌の製造に着手。7代目傳右衛門が明治時代に造る溜、味噌の味が各地より評判となり溜、味噌醸造に専念します。9代目傳右衛門にまでその技が伝承され、さらに技術を磨き、今もなお本物の美味しさを追求し続けています。
●合名会社中定商店
大豆100%の味噌、その上澄みからできるのが「たまり醤油」です。味噌と醤油の製造販売だけでなく、古い蔵を利用して昔の道具などを展示。実際に使い方を体験することもできました。
●原田酒造合資会社
安政2年原田徳右ヱ門により創業。徳川家康公御生母“於大の方”生誕の地、東浦で酒を造り始めて150年。昔ながらの方法で終始一貫した心のこもった「手造り」を受け継いでいます。それぞれの会社で本物を手間暇かけて作っていました。参加者10名全員が好奇心をもち、現地・現物・現認を文字通り体験した1日でした。
中部労務管理センター 國井祥行