どうゆうき
▼今年は記録的な暖冬でした。そのため春4月と言っても、暖かさには十分に慣れきってしまっているような気がします。しかし、4月は桜と共に新入社員の入社の季節でもあります。会員企業においても新人の参加で新しい気分を味わっているところも多いかと思います
▼2月には日銀による利上げが行なわれました。また、中国発の世界同時株安という現象もありました。幸い今のところは、中小企業の経営に大きな影響を与えるものではありませんでした
▼一方、相変わらず「愛知の一人勝ち」という表現で当地の景況のよさがいわれています。名古屋駅前に出現したミッドランド・スクエア・ビルがその象徴だと思います。近県から来る人も多く、連日大賑わいのようです
▼昨年の11月に、いざなぎ景気を期間で超したといわれました。しかし、一人勝ちと言われている愛知でも、その実感は全体としてはやや乏しいようです。数字の上では前年度を毎年上回っていても、その度合いの比較から見れば、数値は小さなものでした。また、個人消費の伸びが期待されたほどではないことからも、まだ実感として好景気を味わえないと言うところだと思います
▼個人の所得格差、企業間格差、地域間格差と格差の問題が取りざたされています。私達中小企業にとっては、必ずしも楽観できる状況ではありませんが、考え方によってはチャンスの時かも知れません。知恵を絞って、努力を重ねてこそ、自社の好景気を呼び込むことが出来ると思います。そのとき、本当の春を満喫できると思います。
会長 佐々木 正喜