女性部会
3月16日
家族の介護〜ひとごとじゃない!
杉浦 葉子氏 (有)シルバーホームほのぼの
もし、会社の要の経営者夫人が「寝たきり」になったらどうしますか?「家族の介護」がいつ、どんなかたちで我が身に降りかかるのか。これは、女性だけが考える問題ではありません。
生きがいを大切に
報告者の杉浦氏は、23才の時、大手術を受け、自分の中で「寿命は40才」と感じたそうです。その時から自分の能力の限界に挑戦しようと人を助ける「介護」の仕事に臨みました。経営理念は「人を大切に」。そして経営戦略として、車椅子、寝たきりの方にターゲットを絞りました。利用者にはできるだけ安価で提案。そして働く人には「生きがいを」と心がけ、経営を続けてきました。現在パートを含め38名の社員の定着が良いことがそれを物語っています。その「生きがい」に通ずるのでしょうか。寝たきりで食事もできない方も、介護者のオムツの扱い方で、食事も自力でできるようになる「奇跡の介護」を心がけ、実践されています。社員は家族も同様。大切なのは健康管理だといいます。ですから、ごはんを食べていない社員がいれば、何よりもまず手作りの食事をとってもらいます。
真心経営の実践
介護者である社員自身が、利用者に対して「元気で心のある介護」を心がけてもらうための気遣いは、やはり、女性ならではの「真心経営」の実践だと思います。介護は「大変!」と捉えず「明日は我が身。自分もお世話になるのだから」と愛情を持って考えたいものです。
路美容室 大竹 路恵