金融アセスメント推進プロジェクト
金融機関との良好なコミュニケーション
第2回 金融寺子屋
3月16日
あるべき経営者の姿
第2回金融寺子屋が「金融機関から見た中小企業経営者のあるべき姿とは」をテーマに岡崎信用金庫執行役員の鈴木富久氏をお招きして行われました。あるべき経営者のポイントは、@経営を数字で語れること、A明確な経営目的と課題を認識していること、B信頼できる事の三点にあります。過去の実績はB/SやP/Lなどの決算書に現れます。まずは決算書を読むことができ、過去を検証することによって現状の課題が明確になります。そして、現在の業績であるキャッシュフロー計算書から、リアルタイムに現金の流れを知り、資金運用の使途と結果を正確に把握していく事が大切といえます。
やはり経営指針が必要
次のポイントは、明確な経営目的を持ち、その達成のための課題と戦略を認識することが重要となります。経営指針があり数字を見ながら経営計画書(将来あるべき姿)に落とし込んでいく。すると、現状が悪くても未来の夢に向けた課題を認識することができます。そして、キャッシュフロー計算書を用いて、自分自身の現状と月ごとのタイムリーな会計にしていく。これにより、経営計画書の修正をして、より将来あるべき姿に着実に近づく事ができます。また、借りたい時だけ決算書を見せるのではなく、常にパートナーである金融機関に対して、良い時も悪い時も自分の会社の数字を開示する事が必要です。
自社を見直す
講演を聞いてから以下の事を考えるようになりました。まずは理念・目的・ビジョンが明確であることは今更ながら大切なことです。私は数字での経営状況を把握しているのだろうか。当社は何が必要で何が不足しているのか。経営計画書はしっかり作成されているのか。価格競争に陥っていないか。身の丈にあった調達、運用をしているか。資金調達のパイプを強化しているか。この機会に、もう一度自社を見直してみようと思いました。
(株)ハンズコーポレーション青野 徹