どうゆうき

▼今年の5月の連休は大手企業の景気の良さを反映してか大型連休を取った会社も多く、行楽地は多くの人出で、どこも盛況でしたが、会員の皆さんは骨休みが出来たでしょうか
▼さて、私達は本当の意味でのグローバル化した社会を経験したことがなく、中小企業にとってどんなメリットやデメリットがあるのかわかりません。今起きている日本の大手製鉄メーカーを買収しようとする海外資本の動きなど、この買収が実現したら雇用や商品価格はどうなるのかなど私達の想像を超えています。今後、会社の買収はもっと進むだろうと言われていますし、今私達は変化への対応力をつけることが必要となります
▼また環境問題が大きな問題となってきました。「『木材は環境にやさしい』だけでは通用しなくなる時代になる」と東京大学の清家剛准教授は語っています。これは、ある製品の流通過程を生産から最終消費段階、あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態にする情報開示ができない場合、使用する事ができなくなると言うことを意味しています。山から木を切り出す時、製材する時、製品にする時の環境負荷がどのくらいになるのか。工業製品と比べた時、この負荷が高かったら使用できなくなるということです
▼環境に優しい素材として流通させるには、みんなの関心と仕組み作りへの協力が必要です。経営環境のみならず広い意味での環境を大切にしていけるのは、中小企業だからこそです。その実践こそが同友会の3つの目的のひとつである経営環境の改善の持つ意味だと言えるのではないでしょうか。

会長 山本栄男