第35回青年経営者全国交流会
9月13〜14日
経営のことはすべて同友会で学んだ
山崎俊壱氏(有)広和化成工業所(三河青同)
第35回青年経営者全国交流会が開催され、愛知同友会から132名、全国から総勢935名が山口県下関市に集いました。その第10分科会の報告者を、愛知同友会の山崎氏が務めましたので、以下に報告内容を紹介します。
入社1年目で崖っぷち
私は大学卒業後、父が経営する会社の得意先に入社しました。管理を3年間学び、会社に戻りましたが、1年も経たないうちに父が亡くなり、いきなり崖っぷちに立たされました。同友会に入会した当時、三河支部には青年同友会(以下、青同)が組織されておらず、地区に所属しました。しかし、そこでの活動は、自分の求めている回答とは違うように感じていました。そこで、三河支部に青年部ができたので登録しました。2年目からその青年部の責任者に選出され、今後の活動をどうすべきか悩みましたが、「お前がやるなら応援しよう」という仲間に支えられ、三河青同を発足し、私が初代の地区会長に選出されました。
5つの学び
青同で学んだことは五つあります。まず「本質的な物の考え方」です。何のための例会かの討議を繰り返していく中で、自社の目的を考えるようになりました。第2に「真のリーダーシップ」。衰退した青同を自分で変えようと決めました。その頃は、会社も厳しい状況でしたが、青同の発足と同時に会社も法人化し、代表取締役に就任しました。第3に「経営指針」。地区会長として毎年、方針を作るうちに、経営指針が必要だと感じるようになりました。第4に「自社の長期ビジョン」。三河青同のビジョンは完成しましたが、自社では明確な将来像を作りかねていました。
同じ世代の真の仲間
最後に「真の仲間」です。同じ世代の仲間が集まる青同では、お互いの気持ちが共有できる環境です。私と新工場建設を競う仲間や、毎月のように社長になる仲間がいます。いい意味で競いあいができると感じます。同友会で学べるのは、ハウツウではなく、「労使見解をベースにした、三位一体経営の実践」です。若手が集まって勢いがあるだけの会では意味がありません。ぜひ、同友会での学びを会社で実践し、成果を出して欲しい。「これからの地方経済を支えるのは、我々次の世代の経営者なんだ」という自負を持って活動して頂きたいと願っています。
(文責・事務局 井上一馬)