「学習から制定」運動に
〜学習運動をベースに条例制定に取り組もう
1800名が学習会に参加
愛知同友会では2004年度より政策委員会が作成した「中小企業憲章学習資料(パワーポイント)」を利用し、80回の学習会を重ね、のべ1800名が参加しています。しかし、この4年で1500名近い新会員が増えており、再学習を兼ねて、「中小企業地域活性化条例」(以下、条例)の制定を意識した学習会に取り組んでいきます。その為に政策委員会で作成されたのが「条例学習パワーポイント」です。条例を制定し、中小企業振興と地域活性化に取り組む千葉県や東京・墨田区の例を引きながら、条例制定の意義や内容をわかりやすく、音声入りで解説しています。会のホームページ「Ainet」や「あいどる」(新着情報)から自由にダウンロードができますので、今後の学習会等でご利用ください。
全国で進む条例制定
地元愛知では西尾市に対して、西尾・幡豆地区が昨年11月9日に中村晃毅市長を訪問、「西尾市地域活性化条例」の制定を求める要望書を提出していますが、全国的には条例制定の運動が大きく進んでいます。昨年12月に北海道、札幌市(改正)、青森県で採択されたのを始め、2007年には、千葉県、静岡県富士市、京都府、熊本県でも採択され、また06年までに福島県、埼玉県、東京・豊島区、三重県などで条例が制定されています。
千葉の実例から学ぶ
昨年10月13日に開催された「第9回あいち経営フォーラム」の第11分科会では「地域と中小企業は両輪で発展」をテーマに、千葉県商工労働部経済産業課の岩崎斉政策室長と中同協の瓜田靖政策局長をお招きしました。岩崎氏からは、@中小企業家の声を聞くため行政担当者が勉強会に積極的に参加し、意見を集約、Aその上で、条例の具体的実施要綱となる『ちば中小企業元気戦略』を作成、Bその実行の担保として意味などが語られました。今後、「千葉県中小企業振興条例」制定の経過や内容をモデルとしていきます。
学習をベースに
条例制定の意味は、@中小企業や地域の産業を振興するという立場を役所や職員、議員に対して明確にする、A地域の中小企業がその考えと方向性を理解できる、B行政の姿勢の連続性を担保すると整理されます。愛知同友会では今、憲章・条例の再学習運動を提起しています。その活動をベースに各自治体での条例制定に向けた取り組みを始めています。ご協力ください。