どうゆうき

▼戦略会議の誕生はビジョン達成の支援と中長期展望から課題提起を行う「5つのセンター」の活動に端を発します。センターは経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「企業風土」(その後に地域環境と定義)の5つの視点で研究を進めました。しかし個別課題を研究して行けば行く程矮小化してしまい、大局的に見るためにセンターを統一し、横断的に議論をする必要が提起されました。そして「地域経済活性化の展望に立った経営資源のあり方の研究」を基本方針とした戦略会議が誕生したのです
▼その主旨は、21世紀の経済ステージにおける中小企業のあり方や、地域経済への役割を研究し、会員企業と同友会の現状と課題を中長期の視野に立ち研究を行うことやまた、その成果を戦略として樹立し、豊かな企業と地域づくりに貢献し、「明日の同友会を展望する」ことでした
▼これまで、総会議案の「情勢と展望」にコミットし、情勢学習会を開催してきました。そして、その中から必要な視点出しなどを行なってきました。さらに時代背景として少子高齢化、エネルギーと環境問題を研究し、それに対応する経営資源のあり方が提案されました。この事により、個別企業課題とは別に中小企業の置かれている立場、方向を示唆し、経営指針に取り込める内容と新しい仕組み作りの提言となりました
▼このような研究を「愛知中小企業白書」として発表し運動課題として取り組めるよう活動してきました。これらの活動が新年度に引き継がれ同友会運動が豊かに展開されることを期待しています。

戦略会議座長 高坂 英司