金融寺子屋
2月18日
フォーラムのフォローアップ講座
永井晶也氏名南経営センターグループ
利益は目的か
昨年行われた、あいち経営フォーラムの分科会、「財務体質強化のための具体策」のフォローアップ講座として、永井氏を講師に招き「金融寺子屋」が開催されました。内容は、バランススコアカード(以下BSC)の作成にポイントを絞り、フォーラムの振り返りとしての実習を行いました。利益は企業経営の結果です。企業の本質は社会への貢献であり、企業経営の目的は顧客の創造ともいえます。企業の本分は、お客様に喜んで頂き、より多くのお客様のニーズに応え続ける事だといいます。それが適切に実行出来れば、その結果として利益がうまれ、大きな利益を得る企業は、正しい事を上手くやれたという事であり、正しい事を上手くやる事を「良い経営」といいます。では、何故利益が目的化するのか。それは企業経営は結果が全てだからです。
バランススコアカードの作成
実際にBSCを構築していくと、自社の経営・財務体質が鮮明になり、伸ばしていくべき強みと、強化していかなければ行けない弱みが見えてきます。その構築には、@ビジョンと戦略の策定、A戦略マップの作成と戦略目標の設定、B業績評価指標と数値目標の設定、Cアクションプランである行動計画の作成。以上の4つのステップを踏みます。それは、財務・顧客・業務プロセス・人材育成と全ての視点が1つにつながり戦略課題等がシンプル且つ具体的に見えてくる事も意味します。BSCの強みはこの「見える」こと。経営者にとって企業の今を示し、従業員にとって明確に役割を示すことにあります。BSCを導入することにより、短期的利益と長期的利益、全社目標と部門目標、株主・顧客・従業員などの利害関係者間のバランスを取りながら、統一的な戦略策定ができます。また、その戦略と整合性のある実践を行うことにより、同友会の目的でもある強靱な経営体質を作る事が可能になる事を学びました。
(株)長大商事 長谷川睦