中同協第40回定時総会 第15分科会
7月10〜11日
クリーンな地域環境の創造
平沼辰雄氏(株)リバイブ社長
7月10日〜11日に埼玉県大宮市にて開催された中同協第40回定時総会の第15分科会で、愛知同友会の会員、(株)リバイブの平沼辰雄氏(海部・津島地区)が報告をされました。以下、報告要旨を紹介します。
循環社会の構築
リバイブの経営理念は「地域から地球へ地球クリーニング」です。社会の中で私たちが率先して地球環境に良い取り組みを行い、実践するモデルとして存在したいという想いから生まれました。大量消費型の社会では限界がきているため善循環型社会の構築が急務といえます。「善循環型社会」とは、「廃棄」をモノのスタートとして捉え、モノを循環させることを基点として「廃棄」「資源」「製造」「消費」それぞれが双方向の視点を持ちながらコミュニケーションを行い考える社会です。リバイブのビジョンは、エネルギーの自給自足、食の安心・安全、高齢者や生活弱者の方が生きがいを持って働ける場の創出です。私達は「市民が選ぶCSRプラス大賞」で全国16位にランクインしました。この結果の背景には、指針書の地域発表があります。理念や指針を会社の外へ向けることで立派なCSRになります。CSRは、企業規模は関係ありません。これは、同友会理念の普遍性がより裏づけられたということになります。
地域との共生
産廃業界のイメージを変えるべく、環境共生型オフィスを強調しています。本社をモデルルームとして太陽光発電パネル、風力発電などを設置し、販売も行っています。農業部門では、共同で雇用の場を作り、障害者雇用にも取り組んでいこうと考えています。また、愛知県とパートナーシップを結んで、周辺企業と一緒に地域の清掃活動、地域の農業系の高校と組んで池の清掃もしています。このような活動の長期目標は業界のオピニオンリーダーになることです。そして、地域からの見方も変わりました。どの企業でも認められる存在にならなければ、地域に必要とされる企業にはならないのです。「環境」というキーワードの中で出来ることを探し出して、会社の中で実践することが地域貢献だと考えています。
憲章制定のために
中同協の「中小企業の自主的温暖化ガス削減作業部会」では、中小企業が自ら自主的にCO2削減をしようと考えています。環境部会では、一緒に力を合わせて日本の中で価値ある存在になることを提言しています。今後、環境のキーワードを入れて理念を見直してみる必要があります。社員全員で考えることが「システムマネジメント」になります。無理をして環境問題に取り組んでも長続きしません。コストをどう下げるかを考えることが大切です。まず、地域の中を知ることから始めるのです。
【文責事務局伊藤】