どうゆうき

▼代表取締役を退いて3年が経過しました。そのことで自分の老後をどう過ごすかを考えていた時、「愛知・地球博」が開催されました。その瀬戸会場において、よみがえる未来「三河湾・伊勢湾浄化市民塾」の活動報告がされ、EMによる「善循環の輪」のボランティア活動があることを知りました。そこで、さっそく仲間に入り、現在に至っています。地域の川をきれいにすれば小魚が戻り、三河湾のような閉鎖型内海もきれいになって、スナメリも住み着くようになります。仲間の人達とも、今後どのように海が変っていくか楽しみにしています
▼かつて鎌田勝先生のフローチャートに人工合理主義による便利さ追求が自己破滅に至るとありましたが、今、環境問題が叫ばれています。反面、微生物による自然合理主義への回帰で、生物中心の社会が蘇ってきたなら21世紀は日本発の地球浄化に繋がるものと思います
▼知多半島の東海岸と西海岸、そして、三重県の海岸の人達と西三河の人達と、輪がどんどん広がっています。自然農法による米や野菜づくり、果樹栽培や畜産まで、飲食店と結び付いて命をはぐくむ循環にボランティア仲間がいっぱいできました。この楽しみは地域の蘇生のみならず、人間の蘇生へと広がることを願っています
▼おりしも食品偽装問題や、農薬汚染による食品の出回りで、食への関心は一層高まっています。そこからも同友会の「人づくり」「企業づくり」「地域づくり」の考えと重なるものがあります。最近の経済環境も大変ながら、真に人の道としての生涯を歩む覚悟をしているこの頃です。

相談役:尾嶋敬久