名古屋支部経営者の集い
9月30日
同友会で私は育った
鈴木良博氏オネストン(株)
経営者になる覚悟を決める
名古屋支部「経営者の集い」が開かれ、報告者はオネストンの常務取締役で名古屋第3青同の会長の鈴木良博氏でした。鈴木氏は元銀行員であり、娘婿に当たります。銀行員当時、オネストンをお客として見ていた時の企業イメージは、「儲かっていそうだな」とか「いい加減だな」といったものでした。しかし鈴木氏は身内の若干の不安を押し切り、経営者になる覚悟を決められます。2001年に結婚、翌年同友会へ入会して、第3青同へ所属します。入会するまでの1年は会社では「経営者として知るべき知識」のうわべだけ学び、自分が発信すれば社員はついてくると勘違いをしていたそうです。
人で会社が動く
ここで鈴木氏は大企業と中小企業の差を感じます。大企業は組織で動きますが、中小企業は人で会社が動くということなのです。言い換えれば、経営者自らが社員に語りかけなければ動かないということです。鈴木氏は現在、常務取締役というナンバーツーという立場です。創業社長のカリスマ的采配は無理と考え、同友会で学んだ「人を生かす経営」を実践して、ボトムアップによる社員参加型のめざします。自分の方から社員の不満や要望に耳を傾け、携帯電話や制服、掲示板等の社内環境の整備といった些細なことから実現していくことで社員とのコミュニケーションを図り、社内を活性化させます。それらを通じて社員自らが考え実行し、任せることで責任感や危機感を意識づけ、徐々に鈴木氏との距離が縮まります。
自分らしさの追及
そして中期ビジョンの作成にはその若手社員との意見交換を中心に、社員も喜ぶ会社を目指し、ベクトルを合わせていきます。社員からも期待され、現社長のようになって欲しいと言われますが、自分は自分という考えもあります。社長の良い部分は真似、自分らしさも追求する。そして現社長を乗り越るという高い志を胸に、夢の持てる企業を作りたいといいます。その為に、現社長以外にも同友会には尊敬すべき経営者、目標とすべき経営者が大勢います。鈴木氏は「これからも自分を磨いていきます」と決意表明をして報告を終えました。
フジリアックス(株)関本正之