岡崎地区30周年記念行事
9月26日
次代のテーマは「連帯感」
植松努氏(株)植松電機
憧れに挑戦
岡崎地区はこのたび創立30周年を迎えました。これを記念して北海道同友会から(株)植松電機の植松専務をお迎えして記念行事が行われました。報告者の地元は経済状態が特に厳しい中ではありますが、夢があり、元気が出るような活動内容を紹介して頂きました。報告テーマは「どうせ無理を吹き飛ばせ〜ゼロからのスタート」です。植松氏は幼い頃に夢を見ていた空への憧れを、中小企業としては前代未聞というロケットを打ち上げ、さらには人工衛星を飛ばすという私達の想像を超えた挑戦をゼロから始め、ビジネスとして成り立つところまで築き上げられました。
「どうせ無理」を吹き飛ばせ
かつて中学時代の先生から「お前の頭では無理」と言われますが、大人になってもう1度「ロケットを飛ばす夢」にチャレンジします。ここから大人の勝手な判断で子供の夢をつぶしてしまうことの重大さに気付きます。そして施設にいる子供たちが過去に虐待をうけていても大人に頼ってくる姿を見て子供たちを1人でも助けられないのかと考えた末、この事業を立ち上げました。しかし実際に「ロケットを飛ばす」ことにたどり着くためには、社内環境、社員教育、経営戦略などを整えて「夢」に向かって「目標」を1つ1つクリアする必要があります。簡単そうで大変難しい課題を克服してきた結果が、テーマである「どうせ無理を吹き飛ばせ」だったのです。
子供達に夢を
社内に対してだけでなく、次世代の子供たちに対しても「夢を持つ」こと、「夢に向かう」こと、そして「夢を実現」するために今できることは何か。大人たちが頭から押さえつけることと、彼らが将来の可能性を開花することのギャップに気付かないといけないと思いました。植松さんは子供たちに対して未来を見て欲しいとの気持ちから全国各地に出かけ小型(ペンシル)ロケット打ち上げの体験イベントを行っているそうです。愛知県内にも何度も来ているそうです。子供だけでなく、大人でも楽しみになります。私はこの記念行事を実行委員という立場を通じてたくさんの事を学ぶことができました。「どうせ無理」という言葉はなくせる様に努力していきたいと思います。
(有)原田電工社 原田晴夫