激変する業界、確かな戦略を打つ
自動車関連産業研究会
10月16日
変化をどう見るか
今まで経験したことのないような経済環境そのものが激変しています。そのような中、各社の状況や情報および経営戦略などを交流して、今後の展望を確かにするため自動車関連産業研究会が開催されました。まずはじめに、名城大学教授の渋井康弘先生から、「自動車産業を取り巻く現状」および「三河と尾張との連携・補完による『合体型』工業集積と次世代車開発」について、ご報告をいただきました。
合体型の工業集積
三河に広がるジャスト・イン・タイムで連鎖したサプライヤー群。そしてモデル・チェンジや技術・市場の変化に「小ロット・難加工・多変動」で「柔軟」に対応できる「大都市工業型」の尾張地域。これらが相互に補完しあう『合体型』の工業集積であることにより、愛知は独自の高い競争力を持っていること。今後の次世代車開発においても有利性を持っていること、などが報告されました。各社の情報交換では、受注が2〜3割減少するものの新規事業でカバーしている企業や、ニッチな営業戦略が功を奏した報告など、厳しい環境下での果敢な挑戦が交流されました。このように、研究会メンバーの、信頼ができる確実な情報を得ることで、各社の今後の行動を大いに勇気づけました。