どうゆうき

▼「100年に1度」と言われている、世界的な金融危機と景気失速の渦に飲み込まれて、中小企業の景況感が大幅に悪化しています。原材料価格の高騰に続き、株安・円高の連鎖で欧米やアジア経済が減速し、大幅に輸出が落ち込んできていることも原因です。麻生首相も日本経済は全治3年と診断を下しましたが、裏返せば、政府は3年間はこの不況が続くと見ているのです
▼このような時期に愛知同友会では実行委員会の努力のおかげで、10回目の「あいち経営フォーラム」を過去最高の1163名の参加で開催する事ができました。「今こそ原点回帰、元気な中小企業家が未来を創る」をメインテーマに、15の分科会に分かれて、自社の経営課題解決に積極的に取組まれた事は素晴らしいことです
▼なかでも記念講演のネッツトヨタ南国の横田英毅会長の「人間性尊重の精神」に基づく、社員1人ひとりが主役になれる組織作りの報告は感動的でした。それは、私達中小企業経営者がいま取り組むべき重要課題のひとつだと感じました
▼このように経営環境が厳しくなればなるほど、今こそ自社の強みと弱みを分析し、強みはより強く、そして弱みを克服する努力を会社一丸となって取り組まなければなりません。そして『労使見解』に基づいた経営指針書を、会員全員が作成することが重要となります
▼全企業数の99%以上の私達中小企業が、同友会理念に基づいた良い会社つくりをすることで、地域を活性化させて、それを大きなうねりに変える事が「100年に1度」の不況を克服するために1番重要なことといえます。

代表理事:新井敏男