名古屋支部
「共育講演会」
1月17日
「ご飯大好きっ子」にしよう〜食育から学ぶ親と子どもの健康管理
幕内秀夫氏フーズ&ヘルス研究所代表
同友会の「共育」(ともそだち)の理念を地域に発信し、経営者、教育者、地域の親たちと教育や、コミュニケーションのあり方を一緒に考える機会にと開催されているのが「共育講演会」です。今年第2回の共育講演会は400名近いエントリーで、学校給食と子どもの健康を考える会代表の幕内秀夫氏を迎え、独特の話術とユーモアを交えて「食育」について語っていただきました。
子どもに罪はない!
近年子どもたちの生活習慣病が問題になっています。糖尿病・高脂血症・内臓脂肪など大人の病気になる子や、その予備軍の子どもが増えているのが現状です。食環境の多様化により、スナック菓子や砂糖まみれの清涼飲料水が氾濫しています。これらの味を覚える初めは、間違いなく子どもの意志ではありません。親(大人)もよかれと思い子どもに口当たりのいい「お菓子」や「ジュース」を与えるのかもしれませんが、子どもはそれを選択することができないのです。
学校給食を考える
日本人はもともと「米食」でした。それが、戦後の学校給食制にともない、パン給食が始まりました。当時の食糧事情などを考えると仕方ないのかもしれませんが、それが現在も続いています。パンは食べにくいので、好ましくないですが飲み物で流し込みます。また、輸入小麦粉でできたパン食では、食糧自給率も下がります。日本はおいしいお米の採れる国なのです。日本人は、住む土地の近くでとれた産物を食べ、風土から生まれた伝統的な食生活をしていました。その中には先人の深い知恵が秘められているのです。次世代を担う子どもに対し、愛すればこそ、「粗食のすすめ」でした。
古澤デザイン事務所 古澤毅