どうゆうき
▼10年前の全国広報交流会で、二場邦彦教授(立命館大学・当時)から「情報の創造と情報による組織づくり」を学びました。当時は良く理解できなかったのですが、今になってわかるようになりました
▼阪神大震災が起こった時、まず兵庫同友会が取った行動。それはオートバイで走り回って情報収集し、会員のネットワークによって相互の情報を伝える活動で事務局中心にはじまりました。そこから、他に先駆け中小企業の現状や援助策など整理された情報をNHKを通じて報道されたのです。学んだ教訓の1つは、「情報は現場にあり」で、いち早く集め収集し整理し社会に発信すること。2つめに、情報伝達の鍵は日頃からのマスコミ、行政との信頼関係にあること。会員が望む情報を効果的に生み出すことを「情報の創造」と言うのです
▼今は、「100年に1度の不景気」。世界中が大震災に見舞われているようなもの、中小企業や地域経済の置かれている現状を伝え、解決策を提言し、社会に情報発信が必要です。同友会が地域や国に与えた影響が大きいほど、同友会に人は集まってきます。それが「情報による組織づくり」です
▼愛知同友会でも情報収集と発信を先駆的に取り組んでいます。事務局に「経営相談室」が立ち上がりました。この不況に1人で立ち向かうより、会員相互で「よい経営環境」に変える行動をしましょう。最後に、兵庫同友会のレポートには、同友会理念をもっている会員とそうでない会員では、震災からの立ち上がりに大きな差が出たと記されていました。過去に学ぶには遅いということはありません。
広報部長:加藤昌之