名古屋支部Aブロック合同例会
2月18日
何があってもあきらめない
中井政嗣氏 千房(株)
人育ては自分育て
「何があってもあきらめない〜人育ては自分育て」と題して、千房の代表取締役の中井政嗣氏を講師にお招きし、Aブロック(北地区、昭和地区、天白地区、第1青同)合同例会が開催されました。講演内容は大好評で、講演終了後には参加者の誰もが元気になっていたように感じられました。印象的な話として、次のような話がありました。不況の中でも千房では伸びている店とそうでない店があります。伸びない店は店長に元気がなくて、不況なんか関係なく、その店長が不況だといいます。「人間生きていたらどうしようもないこともあり、それはそれ、と心の切り替えができる人が元気だ」と例を取り上げ説明しました。暗いことは伝染し、暗い返事には暗い話がよく似合います。
一生懸命の姿は人に感動を与える
確かに、ピンチは誰がなんといってもピンチ。でも、一生懸命生きている姿は人に感動を与えます。人間としての姿勢からもいえますが、文句や不平を言ってだらだら生きていたら、誰が手を差し伸べてくれるでしょうか。自分の人生が映画化されたとして、ピンチで文句をだらだら言っていたら、そんな映画は誰も見ません。元気を出して頑張っている姿勢に、「頑張れよ」と思うはずです。そして、ピンチを切り抜けたら、拍手があがります。ピンチというのは、自分の人生ドラマで1番おいしいところをやっているのだといいます。そんな時に何だらだらやっているのかと鼓舞されました。 不況不況と騒がれていますが、まずは私たち経営者が前向きに元気を出していかなければいけないと気づかされる講演でした。
名古屋第1青同 名古屋第一法律事務所 夏目武志
名古屋支部B・Dブロック合同例会
2月19日
組織改革を学び経営を変える
北川正恭氏 早稲田大学教授
トップの決断
名古屋支部BDブロックの合同例会が開催されました。講演者は前三重県知事の北川正恭氏で「組織改革を学んで中小企業経営を変えよう」というテーマの講演でした。現在のこの不況の中、私達中小企業の経営者は「何をしなければならないか」というヒントを得るべく301名という大勢の会員やゲストが集まり会場は熱気に包まれていました。北川氏の知事として行った改革は、現状の延長線上ではなく、あるべき姿を描いてそこから何をするか考えること。そしてその考え方を職員に説得するのではなく、対話を通して納得するまで話し合うことを重視したといいます。勤務時間の4分の3の時間を職員と話す機会にあてたという徹底ぶり。そして1点突破で不採算の県立病院の建て直しを成功させ、徐々に職員が改革に「共鳴」していくことにより良い循環を起こします。
「断固やりきる」という姿勢
リーダーの役割とは方向を示すこと。そして特に激動期は「断固やる!」という姿勢が大事だということを強調した講演でした。ご本人が実際に行った改革の話は迫力があり、非常に多くの示唆に富み、皆さん1字1句聞き漏らさないように聞いていました。講演後のパーティーではゲスト全員から一言頂きました。講演の感想としては、「北川さんの話を明日からの仕事に活かしたい」などの発表があり好評な意見が出ました。この日に入会を決めた方もいて、増強につなげるという当初の目的に適った例会になりました。会員も地区を超えての交流があり、仲間と意見交換をして、明日の経営に役立てるという同友会の意義を改めて実感しました。
中村地区 (株)オムニツダ 津田康行
名古屋支部Cブロック合同例会
2月26日
しっかり育て、共に育つ
川畑保夫氏(株)沖縄教育出版
自分で考える習慣
沖縄県中小企業家同友会会員の(株)教育出版代表取締役、川畑保夫氏をお招きし、名古屋支部Cブロック合同例会を140名を超える参加者があるなか開催しました。「企業発展は『しっかり育て、共に育つ』が原点」をテーマに川畑氏の実践している「人材共育」について講演いただきました。講演の内容として、川畑氏が病気になり、逆境を感謝の気持ちで受け入れることが大切だというお話から始まりました。そして川畑氏の人材共育は「教えない教育」、自分で考える習慣化が大切だということでした。
人を育てる事は心を育てる事
講演の話も全て結論を言わず、皆さんに答えを考えさせる内容になっていて、反面消化不良に感じる方もいたと思うのですが、非常になるほどと思えるものでした。また人材共育の説明では、人を育てることとは「心を育てること」というお話がありました。当たり前のことを当たり前にやるということ。これは簡単なようで非常に難しいことです。それをやり続けている事に川畑氏のすごさを感じました。そして、最大の教育は採用にあるといいます。理念に沿った採用で妥協をしない川畑氏の強さを感じました。最後のお話しでは、経営に対し本物の考えを持っていることに感動しました。グループ討論では人材共育に対しての2つのテーマで討議が行われ、活発な意見がでていました。懇親会では料理の内容もよく、非常に良い雰囲気の中、会を終了できたと思います。
西地区浅井保険事務所 浅井 正勝
名古屋支部Eブロック合同例会
2月6日
成功の秘訣は人との出会い
近藤豊彦氏 社会福祉法人名古屋ライトハウス
加藤三基男氏 サン食品(株)
松澤考宏氏 (株)マツザワ瓦店
荒山元秀氏 (株)マドック
経済交流の成功
Eブロック合同例会が開催されました。「成功の秘訣は同友会での人との出会い」というテーマで、実際に同友会会員同士の交流から事業の成功を見た2組4名の方をパネリストにお迎えし、パネルディスカッション方式で報告していただきました。事業連携の内容、事業までにいたった経緯、今後の事業展開などについてそれぞれ語っていただきました。それは、人情味あふれる部分あり、ビジネスライクの部分もありで興味深く伺いました。その中で共通していたのは、「これだ」と思ったら即行動したこと、お互いの理念に共感していること、強い信頼関係を築いていることで、その下地には問題意識を持って積極的に同友会活動をしていたことがありました。
誰でもやればできる
荒山氏より「100年に1度の大不況を100年に1度のチャンスに変えることができるのは中小企業」というお話がありましたが、こんな時だからこそ同友会が果たすことのできる役割も大きくなっているのだと思います。自分の同友会活動を見つめ直すいい機会になりました。今回は4地区からプロジェクトメンバーが集まり、当初より「低予算」「あの著名な人だからできたというのではなく、誰でもやればできるという内容」をコンセプトに例会づくりをすすめてきました。例会後参加者の方より「プロジェクト会の内容がそのままよく出ていた」とのお言葉をいただき、うれしく思いました。今後も参加者を募って今回ご報告いただいた松澤氏・加藤氏の工場見学ツアーを予定しており、例会の新たな形の提案になればと思っています。
名古屋第五青同 (株)センミ社 加藤孝一郎
東尾張ブロック 経営者の集い
2月10日
社員は信頼できるパートナー
白井智喜氏(株)ライアス
2回目で100名をこえる
東尾張ブロックが設営した尾張支部主催の増強講演会(経営者の集い)」が開催され、ゲスト18名を含む総勢100名を超える参加者で行われました。この日の報告は愛北地区の地区会長の株式会社ライアス専務取締役の白井智喜氏の「社員はあなたにとって信頼できるパートナーですか」というテーマで報告が行われました。白井氏は先代社長が亡くなって、先代の器の大きさと自身の経営者としての器量に戸惑い、経営することの怖さを知ることになります。それから同友会に入会してからは、得意先の獲得や分散、そして社員の成長の中で悩むことになります。
役を受けて役得
そういう時に参加した同友会の共同求人活動の中で、旧態依然とした社内体質の変革や、仕事に対して提案する社員の育成に成功しました。いまでは同友会活動での信頼も得て、地区会長として奮闘しています。白井氏は、「同友会は、役を受けて役得として成長できるところも魅力」と締めくくりました。講演後は、同会場で懇親パーティーを開催しました。今回も設けた入会コーナーでは、入会者とその説明で賑わい、新入会者を六名迎えました。
「入会するつもりでこの講演会に参加した」「今日、白井専務の話を聞いて入会を決めました」という感想や「同友会では社員の問題を学べると思った」など、新会員にも好評な講演会となりました。
南尾張ブロック合同例会
2月20日
人生も経営も前向きが楽しい
中村文昭氏 (有)クロフネカンパニー
222名が集う
来期から正式に支部化される尾張南ブロックの合同例会が、会場あふれんばかりの222人の会員・ゲスト・会社社員の集まりの中で開催されました。テーマは「人生も経営も前向きが楽しい〜“何のために”という目標の土台がはっきりすればいくらでも頑張れる」で、(有)クロフネカンパニーの中村氏を講師に招いた例会でした。中村氏は昭和44年に三重県で生まれ、18歳の時、家出同然で単身上京。そこで人生の進路に影響を与える大物リーダーに出会いました。そしてそのリーダーの大きな事業構想やロマンに惹かれ弟子入りします。そして野菜の行商から、バーの経営、独立後に地元三重県の伊勢市にてウェディングレストラン「クロフネ」をオープンさせ、次々と成功させます。
「何のため」の経営
その根底にあるのは、「何のために」会社を経営していくかということ。中村氏はお金や物ではなく、とにかく人々が喜び、お客さんや知り合った人々から「もう一度あなたに会いたい」と思われるような縁を大切にして成功しました。そして「何のために」をしっかり持っていれば、自分の人生の目標軸がはっきりして、どのような事業でも、どのような取り組み方でも成功できると話されました。現在のような厳しい状況下。目前の課題、目を背けたくなる様な業績、金策など、つい今を生き抜くことを凝視するあまりに忘れてしまいそうなこと。しかし私達が経営をしていく上で最も大切な「何のために」と言う理念の部分のお話しでした。
頼まれ事は試され事
最後に若き日の中村氏がリーダーから毎日のように教え込まれ、刷り込まれた4つの教訓を紹介します。@返事は0・2秒でする事(信じた相手にNOはない)、A頼まれ事は試され事(いやな事が成長の最大の一歩)、Bできない理由を言わない(できる人はどんな状況でもできる)、C今できることを今やる事(人はできることしかできない。只一生懸命やる)。
この4つの言葉は中村氏の行動のベースとなり学びを素直に実践することで大きな力となったと思いました。今回は会外講師ではありましたが、根底に流れる物は同友会と同じであり、また人間力あふれる例会内容に圧倒され、さらに明日からの元気をいただいた、あっという間の2時間の報告でした。そして2次会の席では、新たにスタートする南尾張支部の幹部予定の方を中心に、来期以降も間違いなく盛り上がることを確信した、素晴らしい合同例会でした。
尾張南青同(有)中兵 山本敏弘