共同求人委員会
新卒採用活動が本格的
強まる大手志向
2010年3月の卒業生を対象にした採用活動が、この2月から本格的にスタートしました。ひとつは、3月から5月にかけて3つの会場で延べ8日間開催する合同企業説明会のPRのために、共同求人参加企業が東海四県の四大・短大・専門学校を訪問しています。
もうひとつは、1月下旬から3月上旬にかけて、5つの大学で順次開催された学内合説に、委員会として参加しました。学校訪問では、急激な景気の後退の影響からか、大学は学生の就職に大きな危機感を持っていることが、職員の対応からも伝わってきました。また「今春の卒業生の就職がまだ決まっていない」との相談も多数寄せられました。学内合説では、学生の大企業志向はますます強まる傾向にあり、行列のできるブースと閑散としたブースとが明確に分かれました。
中小企業の価値を高める
ある理工系大学の就職担当者は、「厳しい年に採用を手控える企業は、大学側から見ると、長年かけて築いてきた大学と企業との関係が切れることになってしまう」と心配した様子でした。また、文系4大の就職担当者は、「上場の大手企業のセミナーには200名を超える学生が参加する一方、地元では有名な中堅企業でも数名しか参加しないこともある」と話していました。景気はますます後退基調にあり、学生の大企業・公務員志向も強まる一方です。しかし、同友会企業のブースに訪れる学生は多く、また、講義形式の就職セミナーでも、「同友会会員企業」の案内にまずまずの学生が参加しています。厳しい中ではありますが、だからこそ、地域の雇用や文化を守っている中小企業の存在価値がますます高まっていることを実感します。