名古屋第3支部合同例会
5月21日
社員を守り会社を強くする
山本重雄氏(株)エスワイフード
人を育て店を育てる
今回講演をしていただいたのは、手羽先で有名な「世界の山ちゃん」の山本社長です。前評判では社員を怒鳴り散らす怖い社長、ただし、愛ある叱咤激励をする方と聞いていました。しかし、講演では優しいおじさんそのもので、話が進むにつれ自信がみなぎるものになって来ました。山本社長は高校卒業後、自衛隊員の食事を作る仕事をしていました。そんなころ、「あなたも1億円貯められます」という本に出会います。そして自衛隊を辞めて2年ほど修業後、24歳で4坪の「串かつ・やきとり、やまちゃん」を開店しました。以来、素直にお客様の意見を聞き、積極的に多店舗展開を進めてきました。
学びを真似る
山本社長の悩みは社員が定着しないことでした。あちこちの研修会や勉強会に参加をして、「学んだ事を、マネをする」を実践し、経営者の役割は社員を守れる会社にすることだと学びました。それから10年ほど前に山本氏も自信がつき、「やまちゃん塾」をスタートさせました。これにより、「学ぶことはマネすること、教えるために学ぶ、教える人を育てる事で次のステップへ」ということが、2〜3年前から全社に浸透してきました。社員の自主性を引き出し、「やまちゃん」は社長1人でなく全社員が「やまちゃん」を目指しているというベクトル合わせもできています。
同友会で自分の「師」を探そう
世界的不況でも「世界の山ちゃん」の業績は絶好調です。それでも油断せず「良きも悪しきも必然」と心得、2009年は「乱、乱、乱」を合言葉に変化に対応し、更なる躍進を目指しています。「師」と仰げる人を得て、 その教えを素直に実行(マネ)することができる人が大きく成長できる人なのだと感じました。そんな師と仰げるような人が、同友会にはたくさんいます。あなたも、身のまわりを見渡して探してください。
(有)カシマ印刷 鹿島敏博