どうゆうき

▼64回目の終戦記念日。そして6月「ひめゆり部隊」のニュースは数日ささやかに取り上げられていました。日々に疎しといわれますが、戦時下の本土空襲における悲惨さは、忘れる事なく多くの方の脳裏に刻まれています
▼学童疎開、縁故疎開、空襲警報、警戒警報、召集、玉砕撃沈、学徒動員と戦時中の独自の熟語がありました。また終戦後には浮浪児、戦災孤児、栄養失調、DDT,闇市、バラック、尋ね人、引揚者、パンパン、ブローカ、買い出し部隊、銀シャリ、ギブミーチョコ、進駐軍、ジープ、十輪車など馴染みのない死語になったものもありますが、「歌は世につれ」同様、言葉も戦後の世相を反映して当時のみ使われました
▼GHQのお達しでしばらくの間、柔道・剣術・長刀等の武術そして忠臣蔵を始め、忠義仇討のチャンバラ映画や芝居の上演が禁じられました。手紙の検閲や進駐軍の車は追い越し禁止というものもありました
▼いかなる戦争であれ常に被害者は大衆である市民です。ヒロシマ、ナガサキが国際語として反核の代名詞になりました。また核兵器を使用した国として「核兵器のない世界」に導く道義的責任があるとしてオバマ大統領が世界に呼びかけました。反面、クラスター爆弾禁止条約に米中ロなど大国は加盟していませんが、日本はこの7月に承認するに至りました。地雷と同じように不発弾で子供の悲惨な事故が頻発しているのです。人殺しを好む国はないはずです。人類すべて戦争には反対しています。戦争に至らしめない方法、被爆国日本の確固たる政策が求められます。

相談役:廣瀬嘉人