名古屋支部・ブロック例会(8月28日)
社員と何を共有するか
苅谷 邦彦氏 (株)インデックス
明石 耕作氏 (株)豊梱
丹羽 昭夫氏 (有)宝製作所

社員と共に育つ
不安が消えない景況の中で、何を社員と共有し、経営者としてどのような手を打つかというテーマで話し合われました。
明石氏は、創業者ほどの想いがないため、社員の前で理念を語ってもうまく伝わっていないと感じていました。しかし、新卒採用を通して、社員が理念を新入社員に伝えている姿を目にし、共育とは理念が浸透していくことだと確信したといいます。
また、苅谷氏にとっても理念が浸透するのには時間がかかり、新しいことを始めようとする度に想いのすれ違いから社員と衝突することもあったが、振りかえってみれば、真っ向から想いをぶつけてくれた社員がいたからこそ今の自分がいると話します。
会社は社長の所有物ではなく、全社員のものであると改めて気付いた時に、自分自身も社員と共に成長するのです。
社員を育てる覚悟
ある会社では、売上も半分に落ち、利益もマイナスになり、助成金ももらっていますが、このような状況でも、社内教育を積極的に行い、リストラという道を選ばずに頑張っています。給料カットはしましたが、これも社員と決めたそうです。不況の時に真っ先に人件費を削る選択肢をする会社がある中、こういう時こそ、社員共育をしている会社は強いという事を自社が証明したいといいます。
皆さんそれぞれ同友会に入会された経緯は異なりますが、「社員と共に」という気持ちが人一倍強いという共通点が感じられました。もちろん経営には即効性はなく、だからこそ日々の学びを自社で実践し、コツコツと経験を積み上げていくことが必要なのだと思います。
参加者の方からも社員の声にもっと耳を傾けて共に成長していきたいという意見が出されました。