就職戦線異状あり!
強い企業を創るため今こそ新卒採用を

6割程度の内定率
昨秋のサブプライムローン問題に端を発した世界的な不況は、大学4年生の就職活動にも大きな影響が及んでいます。
今春、3月から5月にかけて、県内の三会場で四回行われた合同企業説明会には、来場者の総数こそ例年並みに留まりましたが、来場者の一企業当たりの着席数が飛躍的に増えており、就職活動への危機感と真剣度が伺えました。
また、学生が企業を選択する要素も、これまでの「知名度」や「働きがい」よりも、「安定性」が多くなっており、学生の社会への不安も垣間見られました。
一方で、夏休みが終わり、大学でも学生の就職内定状況の調査が始まっていますが、「例年の約6割程度(各大学平均)」の内定状況と言われており、一部の短大では「内定率が2割を切っている」ところも報告されています。
新卒採用で強い企業へ
そんな状況も反映してか、従来は3年生向けの就職指導がスタートするこの時期になっても、各大学では現4年生を対象にした学内企業展を開催しており、同友会へも出展の打診が舞い込んでいます。
7月に愛知大学、愛知工業大学、名古屋文理大学の三校へ伺ったのを皮切りに、9月には東海学園大学、愛知産業大学、10月には岐阜県の主要八大学合同、名古屋経済大学と、毎週大学へ会員企業が出展しています。
大企業が採用を控える今こそ、中小企業は人材確保のチャンスです。今ある仕事に対応するための補充採用的な中途採用とは明確に切り分け、将来の幹部として計画的に育成するための新卒採用に取り組むチャンスです。新卒採用で強い企業を目指しましょう。