働く価値観の多様化
〜インターンシップまとめ会議(10月20日)

次年度の課題を交流
今年度のインターンシップ研修は、11大学から72名の学生を、会員企業35社と事務局で受け入れました。12年目の取り組みとなる今年度は、参加大学が増えたことや、学部によって獲得目標に違いがあることで、学生の参加意識にズレを感じる企業が出始めたことを重視し、再度「同友会の考えるインターンシップ」の意義を確認する場と位置づけました。
企業側からは、担当副代表理事の加藤氏(エイベックス社長)が、「インターンシップを直接採用の手段にしない」「新入社員でもアルバイトでもない研修生」など、同友会のスタンスを前置きし、「単なる就労体験や職場実習で終わらせず、学生一人ひとりの人生を確立し、働くことの価値観を身につけさせることを目標に置いてほしい」と問題提起しました。
参加意義を再確認
大学側からは、愛知淑徳大学の一瀬氏(キャリアセンター次長)が、「同友会のインターンシップは、中小企業の経営者自らが、学生に中小企業の良さを理解してもらいたいというホットなインターンシップです。特にやりたい職種や行きたい業種が決まっていない学生にも勧めている」と大学のスタンスを紹介。
一般のインターンシップとは別枠でマッチングをしていることや、受け入れ企業の経営者を事前の講義に招いて、研修内容を学生に周知していることなどを報告しました。
2本の問題提起を受けたグループ討論では、企業・大学それぞれの視点でインターンシップの目的を出し合いました。長引く不況の影響もありますが、すぐに就職に結びつけるのではなく企業・大学それぞれが、本来の目的を持って参加することが大切になります。その視点からも同友会全体としてさらに中身のあるインターンシップを目指すことが必要であることを実感しました。