経営指針成文化セミナー
激動期に力を発揮 〜理念・方針・計画コースを修了

ブレない経営
激変する環境のなか、いよいよ同友会活動の質が試されてきています。愛知同友会では、それにこたえる大きな課題として、「実践的な経営指針の確立・成文化運動」の強化をめざして取り組みを始めています。
同友会の経営指針は、他の経営者団体やセミナーにはない先進的なものがあります。それは「経営者としての経営姿勢の確立」を明らかにした労使見解が根底にあるからです。
「経営理念」や「経営戦略」「経営計画」を作成するセミナーは数多くありますが、よく「理念」がよそからの借り物であったり、経営者の「押しつけ」的なものがあります。
これでは経営者自身の生き方や企業の変革が問われないため、確固とした軸が据わらず、行動にブレが生じて社員の総力を集めることができません。
人生・経営観の転機になる
今回のセミナーでは、「何のために経営しているのか」「利益は企業の目的か」「社員をどう見るか」など、お互いの人生観に迫り経営姿勢を確立しました。
全社で現状認識を一致させるために、変動損益計算書や資金計画なども、社員が理解できるよう考えます。また経営資源と自社の経営力を見極めた方針を絞り込み、社員の負担感とやらされ感を払拭して経営指針づくりへの参画意欲を高めています。
課題は利益を出すことではなく、利益を生み出す企業体質をつくることです。多くの課題を計画に盛り込んで早急に結果を求めるチェックにより、社員が辞めていった失敗談なども交流され、実践的な経営指針へ学び合いを行いました。
経営指針はその通りに行かないから役に立たないのではなく、その通りに行かないからこそ企業体質の改善課題が明確になり役に立つのです。