どうゆうき

▼私が入会したのは、いまから16年前の50歳になろうかという1994年でした。当時、私は法律事務所をどう経営していくか悩んでいた時でしたが、労働運動を経験した私がまさか経営者の団体の一員になるとは考えも及ばなかったのを覚えています。以降、同友会活動を振り返って、その魅力についてお伝えしたいと思います

 

▼入会した当初は、会活動がビジネスの機会になればと考えていましたが、その考えが誤りであるとすぐに気がつきました。「信用が蓄積されていくことで信頼につながり、仕事を依頼される」ものなのです。信用はその会の目的にそった活動を誠実に実践することで得られました。特に同友会は「3つの目的」と「自主・民主・連帯の精神」「国民や地域と共に歩む中小企業」という理念が柱となっています

 

▼学ぶ姿勢も単に物知りになるために行うものでなく、自社の経営とリンクさせることが大切です。「社長が変われば会社が変わる」「トップの姿勢が問われる」などなど経営者としての自覚を育てていただきました

 

▼役を引き受けることで新しい人間関係を築くこともできました。人の心を動かすには熱く語ること、目標(計画)を持つ大切さや目標を小さく感じさせる工夫でやる気を生むことも学びました。同友会に入会してからは様々な申し出を頼まれれば断らず、何事も意気に感じて、活動は楽しく明るく元気をモットーに送ってきました。この4月で副代表理事を退任するにあたって、同友会で教えていただいた「高い志と謙虚さを学ぶ姿勢」を忘れない生き方を大事にしていきたいです。

 

副代表理事 立木 勝義