増強推進本部・経営者の集い(2月27日)
ピンチをチャンスに変えろ
森 健次氏 (株)永和工業

「共育」の考え方をベースにやりがいのある職場づくりを進める森氏

自立したメーカーへ

増強推進本部主催の「経営者の集い」が、2009年度増強の山として開催され、ゲスト17名を含む約100名が参加しました。報告に立ったのは、増強推進本部副委員長の森氏です。

森氏は、当初は手伝いのつもりで入社した父親の経営する鉄工所を継ぎ、社員と共に独立したメーカーへと成長させていきました。

2005年には万博出展を機に、それまでの下請けの仕事をすべて断り、その後大学の研究者との連携で新商品を生み出すなど、自立したメーカーへの道のりを一歩一歩進んでいます。

働きがいのある社風づくりを

森氏は、こうした実践のベースには同友会での学びがあると強調します。

同友会で忌憚なく意見を言い合える仲間をつくり、経営を語り合うことで、自社のあるべき姿やクリアすべき経営課題を考えてきたこと。

また、多業種から生きた最新情報を得られる同友会の特徴を活用し、今回の不況に対してもいち早く対策を打てたと語ります。

さらに森氏は、同友会で「共育」の考え方を学ぶ中で、社員をかけがえのないパートナーとしてとらえるようになり、やりがいと働きがいのある社風づくりに注力しつつ、将来を見据えた人材採用も行ってきました。今の自社があるのも、不況に対応できているのも、社員のおかげだといいます。

どの経営者にとっても厳しい状況ですが、だからこそ同友会で「知り合い、学び合い、励まし合い」を行うことで活路が見いだせる、それを強く訴えかける森氏の報告で、参加者は大いに元気づけられました。