金融アセスだより(第42回)

ハードルは高いか

数年前、金融に関する例会に出て、同じグループの方々の知識の豊富さに圧倒されました。その時、金融に対してハードルが高いというイメージを持ちました。

しかし金融委員会に入って、それは払拭されました。その根底に、「良い会社」をつくる事に直結するものがあるとわかったからです。

金融委員会では、難しい用語や初めて聞く単語が当たり前のように飛び交います。それらを持ち帰り、自社が付き合っている銀行にそのままぶつけています。

例えば、自社の格付けや評価を聞く事によって、借り入れや決算書に関することで自分が気づかなかった事や分からなかった事を教えてもらえました。

銀行との距離縮まる

また、「アメリカの商業用地に関して、第2のリーマンショックを引き起こすと思うか」との話題から、担当者や支店長からいろいろな話を聞くことができました。

同友会では、良い会社・良い経営者になるために経営指針の成文化を勧めていることは周知のことです。理念・方針・計画を立てて会社の目的・進むべき道を明らかにすることは重要ですが、管理会計を軸に、金融・財務をきちっと把握し計画を立てることも、これから必要になっていきます。

そして、今まさに起っている経済の動向や、今後起りうる変化に対し、経営者は敏感に反応していかねばなりません。

 

カニエ電機(株) 蟹江 晃男