小グループ活動
会員一人ひとりが主人公 〜1000社の企業訪問

活発な意見が交換された中区南地区の大石グループ会(4月15日)

48地区で170の小グループ活動

昨年度、愛知同友会では、基礎的組織である48地区のもとに172の小グループ(グループあたりの会員数は20〜30名)が設けられ、このグループ会だけでも年間1700を超える会合が開かれました。

これ以外にも経営指針など課題別の小グループもあり、すべて会員による自主的な活動となっています。また、小グループ会の会場の6割は会員の会社で行われ、この企業訪問が年間1000件を超えています。

企業訪問では、参加者が社内や工場内の雰囲気も感じながら訪問先の会員の報告を聞くことで、経営課題が親身になり、自らの経営に照らして、課題解決へ向けた意見交換を深めることができます。

1回あたりの参加者は10〜15名で、近隣の企業や入会時の推薦者などもいて、よく知り合った関係であるため、討論がはずみます。

経営者の悩みを語れる集まり

4月の中区南地区のグループ会(企業訪問)では建設業の同族会社の後継者が立場上、なかなか踏み切れない「人」の問題を語り、5年・10年先の将来をどのように考えているのかという部分について多くの時間を取って話し合われました。

会社継続を考えると必ず付きまとう「継承問題」については、経験者からは覚悟を決めて早く社長になる必要があるという意見が出ました。

今後、家族以外の社員を採用し、自身の右腕を作るためにも経営理念を立て、自分と同じベクトルを持つ人を見抜くことが必要なこと。そして、社長と膝をつき合せて今後について話し合うことが大切であるとまとめました。

自主を支える役員と「あいどる」

愛知同友会では地区やグループ会の運営に関して会員がすべて自主的に行っています。この要が組織活動支援システム「あいどる」です。

「あいどる」上では、地区役員がグループ編成を行い、地区例会等と同様にグループ会の案内、名簿、資料、報告作成は会員が分担。「あいどる」上に掲載し、情報を共有しています。あいどるの日常利用率は会員の7割を超え、会員の自主運営に寄与しています。

総会議案でも、「知りあい、学びあい、励ましあい」の地区活動の初心に帰り、小グループ活動は、「会員の顔と会社が見える」活動を今後とも展開していきます。