どうゆうき

▼1945年8月15日、第二次世界大戦終結。それから65年が経過した今年の6月にようやく、現地除隊後ソ連に抑留された兵隊さんに特別給付金を支給する戦後強制抑留者特別措置法が成立しました。夏に限ったことではありませんが、毎年ヒロシマ・ナガサキ原爆被爆の惨状や本土空襲爆撃、戦場の沖縄体験談が語られ、核反対・戦争反対の声があがります。しかし戦争体験者もやがてはいなくなり、あとは歴史として本や映像の世界で知るのみとなるでしょう

 

▼18歳以上の男女1000名程を対象に、世界数十カ国の研究グループが参加して5年毎に実施している「世界価値観調査」によれば、「もし戦争が起ったら国のために戦うか」の設問に2000年、2005年の調査で「はい」の比率が日本はダントツ最下位で、約15%となっています。その次に少ないドイツは30%程、逆に上位ではベトナム94%、中国90%が「はい」と答えています。日本・ドイツは多大な犠牲者を生んだ敗戦国だから低いのでしょうか。藤原正彦氏の管見妄語では別の見解が述べられています

 

▼「もう一度自国に生まれたいか」の問いに、日本はフランスやアメリカ並の上位にランク。中国や韓国より愛国心は強いが、自国に対する忠誠心は最低の日本という結果もあります。会社に対する忠誠心が、いかに経営理念や社員教育の賜物であるかがわかると思います。世界情勢は大戦前に類似すると聞きます。ここ数年の世界の出来事をあてはめてみても「歴史は繰り返す」の事実があります。ただし戦争の繰り返しは絶対にご免です。

 

相談役 廣瀬 嘉人