2010年インターンシップ
「共育」の理念を揚げて

〜学生81名(14大学)が会員企業で研修
キックオフ/8月20日  修了式/9月6日

 

フライス盤を使って実際の加工を体験する(オネストンにて)

13年目を迎えて

今年で13年目となる同友会のインターンシップが、今年も12日間の研修日程で開催されました。

長引く不況のあおりを受けて就職活動が厳しさを増す中、大学や学生のインターンシップへの期待はより大きくなり、昨年よりも多い81名の学生が、会員企業38社と同友会事務局の、計39事業所で研修に取り組みました。

初日のキックオフセミナーでは、愛知学泉大学経営学部の森裕教授が「この研修で、1つでもいいので自分ができることを見つけて欲しい」とあいさつ。続いて、(株)ラッシュ・インターナショナルの倉田満美子氏が、「短期間とはいえ、余剰人員のない中小企業で学生を受け入れることは大変な負担。企業側も真剣に受け入れるので、学生も目的を持って研修に臨んで欲しい」と夏休み気分の学生に活を入れました。

充実した12日間

研修最終日の修了式では、学生を代表して3名が感想を発表。「社会に貢献している充実感を得ることができた。先輩社員の体験談から人間関係の大切さを学んだ(エステム)」。「話し上手なことが営業の基本ではないことを知った。自分の気持ち次第で仕事をすることができる(羽根田商会)」。「目標を紙に書くことで優先順位が明確になり成功すると聞き、毎日実践した。充実した2週間だった(協栄産業)」と成果を述べました。

最後に、名古屋文理大学情報文化学部の江草普二准教授が「この研修で実体験から得たものは大きいと思う。それを大切にしていって欲しい」とまとめました。

 

12日間の研修を終え修了証を手にする研修生

私を変えた2週間 〜研修で学んだもの

今年で13年目となる愛知同友会のインターンシップでは、14大学から81名の研修生を38社と事務局で受け入れました。

9月6日の修了式では、2週間の研修から、働くことの意味や中小企業でのやりがいなど、研修で学んだことが交流されました。

2010年度のインターンシップは10月19日の「まとめ会議」をもって締め括ります。ここでは、各企業での研修風景や研修生から提出された感想文の一部を紹介します。

 

研修風景
研修風景

感想文より(要約)

「共に育つ」

人材共育(共に育つ)に力を入れていて、分からない事や気づいた事があると周りに相談し情報を共有して、日々進歩しようとしている前向きな姿勢が印象に残りました。エイベックスではPDCASという独自システムを作り上げ、作業の「標準化」と「見える化」を図っています。既存のシステムに満足せず、このような努力を積み重ねていくことが大きな成功に繋がっているのだと感じました。

(エイベックス・Mさん)

相手に満足を与えられる人間に

「働く目的や意味」と「なりたい社会人像」について、自分なりの答えを見つけようと思いインターンシップに臨みました。印象に残ったのは「どんな仕事も相手とともにやる」ということ。仕事を通じ、自分だけでなく相手にも満足を与えられる人間になりたいと思いました。また常に探究心と知的好奇心を持ち、自分の言葉で考えを人に説明する中で、理解を深めていくことが大切と感じました。

(三恵社・Sさん)

仕事は人間学

多くの体験を通じ「仕事とは人間学」という言葉の意味を直に感じることができました。まず相手のことを考え、相手の予測を上回り、感動させることができてはじめて仕事と言える。この教えを生かし、還さなければと感じました。「夢」が人生を創るということも学びました。私も明確な「夢」を持ち、そこから逆算して人生を創っていきたい。そうすれば、これからの生き方が間違いなく変わると思います。

(ミズノ・Hさん)

 

研修風景