三河支部例会(8月25日)
企業の「社会性」とは何だ

大野 栄一氏 (株)大栄電機工業

 

60名が参加して学びを深めた三河支部例会

社会にどう貢献するか

三河支部では今年度の支部方針として「科学性・社会性・人間性」の同友会の基本である3つの学びへの立ち返りを打ち出し、それを深めるため3回連続講座を企画しました。

その第1講が「経営指針と社会性」をテーマに愛媛同友会代表理事(中同協経営労働委員長)の大野栄一氏を報告者に迎えて開催されました。

当日は三河支部経営指針研究会のオリエンテーションの基調報告も兼ね、活況のなかで高度な学び合いが行われました。

大野氏の報告は、後継者として入社してからの経緯と企業づくりを中心に進められました。経営指針(理念・方針・計画)の中で、特に理念の部分に、企業の存在価値や、どんな会社でありたいかといったことが示され、その中で生活や地域への貢献内容、「何の役に立つのか」ということが「社会性」に関わる部分だということが明らかにされました。

これを押さえた上で、一昨年のサブプライムローン問題以降の大変厳しい経営環境への対応が具体的かつ生々しく語られました。その厳しさを乗り切ってきた内容は経営者としての姿勢がよく伝わるものでした。

経営指針の実践こそ経営者のやりがい

参加者からも、厳しい経営環境の中、ともすれば目先のことに囚われがちになってしまうところを、まず経営者自らが襟を正し、経営指針の実践を通して全社一丸となった体制を築くという、同友会型企業の基本を改めて認識することができた、などの感想が寄せられました。

また、最後に大野氏から投げかけられた「経営指針を実践することが、経営者としてのやりがい」という言葉から、同友会型経営に確信を得られたようでした。