西尾張支部例会(8月26日)
今めざす中小企業とは 〜中小企業憲章の必要性

豊田 弘氏 知立機工(株)

大西 徹氏 (株)末広鍍金

和田 勝氏 (有)シー・アンド・シー保険サービス

 

憲章の必要性を熱く語る豊田氏

みんなが幸せになる運動

「今、めざすべき中小企業とは〜中小企業憲章の必要性」と題し、西尾張支部例会が開催されました。報告者に豊田弘氏、大西徹氏、和田勝氏を迎え、それぞれの視点から中小企業憲章の必要性について語っていただきました。

豊田氏からは、自社と大手企業の社員の給料格差、取引先からの納期や価格面、その他の無理な要求など、自社を取り巻く現状が語られました。

そして「自社の社員はこんなに頑張っているのに何でこんな扱いを受けなければならないのか、悔しい」と胸中を吐露。だからこそ中小企業憲章が必要で、皆が幸せになる運動だと捉えていました。

大西氏は、欧州の教育・施策・意識・設備投資や人件費に対する感覚・中小企業の位置付け・長期的な視点など様々な面に触れ、イタリアのメッキ工場を視察した経験から、欧州小企業憲章が果たした役割を肌で感じたとの事例報告でした。

和田氏からは、同友会が作成した中小企業憲章草案と、閣議決定された中小企業憲章の位置付けなどについて報告いただきました。

普段の経営の延長にあり

グループ討論でも、取引条件の悪化に苦しむ会員の意見が多く出されました。

たとえ無理な要求でも、言外に脅しのようなものを感じれば屈せざるを得ないという意見がある一方で、自社の強みを明確に打ち出し、それが取引先に認められていれば無理な要求はされないし、例えあっても十分交渉ができるという意見もありました。「自立型企業づくり」と「地域社会と共に」という同友会の旗印のもとに中小企業憲章があることを認識しました。

中小企業憲章は普段の活動の延長線上にあり、「難しそうで取っつきにくそう」なイメージから「意外と難しくない」へと身近なものに変わりました。そして、報告やグループ討論で出た悔しさややるせなさを晴らすには、中小企業憲章をてこに普段の同友会での学びを実践した社業の取り組みが重要と感じました。

 

安藤不動産 安藤 寿