東尾張支部経営指針研究会 第1講座(9月27日)
経営指針と目指すもの

平沼 辰雄氏 (株)リバイブ

 

同友会のめざす企業像

経営指針の成文化を促進するため、東尾張支部では3回にわたり経営指針作成講座を企画しました。

その第1回目として、労使見解に基づく成文化の大切さについて、愛知同友会副会長の平沼氏にご報告いただきました。

それは入会後の自社の沿革と人間尊重に基づいた経営指針の重要性についてです。

 

平沼氏は、はじめは経営指針を作っても自己満足で、形だけのものだったといいます。会活動を通じ「同友会の先輩から多くのことを学んだ」と自らの経験を振り返り、「社員参加型の指針書」を作成して経営指針を社員と共有する大切さを語りました。

多くの参加者から「社員と共に成文化することの重要性が理解できた」「大変参考になった」など共感が寄せられました。今回の参加者は特に30〜40代の若い会員が多く、厳しい経営環境の中でしっかりとした経営指針を作ることを真剣に考え模索している姿が印象的であり、第2回講座へとつなげる役割を果たせたと思います。

 

八橋社会保険労務士事務所 八橋 昭郎

 

東尾張支部−経営者の集い(9月17日)
今こそ元気な社長が生き残る

長瀬 由和氏 (株)松屋栄食品本舗

 

社員を信頼する姿勢

今回の経営者の集いは「今こそ元気な社長が生き残る」をテーマに、食べるラー油の爆発的なヒットにより元気いっぱいの長瀬氏の報告で行いました。

長瀬氏は2003年に代表取締役に就任。経営指針作りを民間会社に依頼した際、高額な金額に驚かされたといいます。

そこで同友会で学んだことを活かし、2005年に第1回目となる経営指針を発表しました。今では毎年、パートを含む全社員が課題と目標を挙げて日々の仕事に取り組んでいるそうです。

「社長が不在でも会社運営が成り立つほどだ」と謙遜する長瀬氏ですが、社員を信頼しているという姿勢を感じました。

その後行われたグループ討論では、この厳しい経営環境だからこそ、経営理念を確立した経営指針の成文化の必要性を再認識するとの意見が多く出され、学びの多い活発な討論が行えました。

今回は会員56名、ゲスト10名の参加があり、懇親会ではゲストの入会宣言もあり盛会でした。

 

(有)ハヤト 早戸 伸一