金融アセスだより(第48回)

愛知県信用保証協会と懇談(5月28日)

 

この3月に親会社の一部門を新会社として立ち上げ、その時に初めて代表者として借入を行いました。初めての仕事として、最寄りの金融機関への挨拶回りを行いました。

これにより金融機関からも「融資はいかがですか」と気にかけてもらえるようになり、実際の融資の際にも話をスムーズに進められました。何よりもお金がかからず、これは効果があります。

私は創業者支援の制度を使い、信用保証協会と日本政策金融公庫から融資をして頂きました。その際、事前の中長期「事業計画書」を持参したのです。これにより資金の使途・必要性が明確に金融機関側に伝わり、手続きもスムーズに進みました。結果、2週間で融資を実行してもらえました。

「事業計画書」で大切なのは「自分の思い・理念」と「当期及び中期の売上計画」です。売上高・固定費・人件費・原価償却の償却、営業利益など、できる限り具体的な数字が必要となります。根拠のある数字で「熱く未来」を語ることが、大事なポイントだと思います。

 

愛知県には名古屋市と愛知県にそれぞれ保証協会があるほか、名古屋市小規模事業金融公社、日本公庫などと、他の地域に比べ多くの政策金融機関があり、各金融機関にも様々な支援制度があります。

融資を効果的に進めるには、前もって金融の仕組みを学んだうえで「金融機関との関係(コミュニケーション)」を作ることが大切。

特に、過去に実績がない会社においては、社長自身がどの程度の知識や情熱があるかという点が企業評価の大きなポイントになるからです。

これこそがリレーションシップバンキングの原点であり、金融機関と共に一方通行ではない事業計画を実現できる経営者であり続けたいと思います。

 

(株)ハンズコーポレーション
青野 徹