障害者問題委員会(10月25日)
共に働き、共に生きる地域へ

中村 行男氏 中村デンタルラボラトリー
矢田 祐二氏 (株)ワイズサービス・コンサルティング

 

何ができるか語り合う参加者

 

障害者問題委員会は「誰でも皆と協力しあい、笑顔で働き生きることができる」そんな企業と社会をめざして活動しています。

その中で、県内各地域の自立を願う人達のことを知り、私達にできることを共に考える場を設けています。三河地域での開催は、昨年に続き2回目。地元養護学校の先生、相談員や病院など福祉関係のゲストも含め34名が参加しました。

生きがいのある仕事づくり

会員報告では中村氏が、低い賃金で働いている障害者の現状と、自らトレーをリサイクルするための工場を立ち上げた体験を報告しました。創業1年弱ですが、「環境問題と福祉の融合」を目標に頑張っています。

矢田氏は「売上(粗利)を増やし工賃向上」をミッションに、障害者が働く各作業所の経営コンサルタントをしています。どんな仕事がよいのか、現状を省みながら模索を続けています。納期に間に合わすため、周りのスタッフが必死に仕事をしてしまう内実を憂い、障害者が生きがいや働きがいを持てる仕事を探すことが重要だと語りました。

その後、ゲストの方から意見や感想を伺いました。社会へ送り出す側の思いや、自分ができることを真剣に考える会員の思いなど、時間いっぱいまで交流しました。

寛容な心を培う

後日、安城養護学校長よりいただいた手紙の一部をご紹介します。

「障害児・者の問題は、我々健常者といわれるものの問題を考えるヒントがいっぱい詰まっています。異質なものを受け入れるには心の広さが必要です。世の中が寛容になれば、障害者や高齢者の問題も方策はたくさんあると思います。権利意識の強い自己中心的な世の中では、これは成立しません。今回、多くの方から温かいお声がけをいただき、感謝しております」。

 

つちや仏壇店 榊原 弘