政策シンポジウム〜愛知県知事選
5名の立候補予定者に聞く (1月11日)

中小企業政策を論議
愛知県知事選(2月6日投開票)への立候補を表明している御園慎一郎氏、薬師寺道代氏、重徳和彦氏、土井敏彦氏、大村秀章氏(以上、出馬表明順)を招いた公開討論会が開催されました。
当日は134名の会員や報道陣がつめかける中、立候補者の掲げる政策、なかでも昨年閣議決定された「中小企業憲章」を柱とした中小企業政策についての政策論議が繰り広げられました。
候補者からは「福祉・教育の充実を通した県民生活を守る」(御園氏)、「議会改革と公務員改革を進め特区を活用する」(薬師寺氏)、「行政に民間の経営感覚を取り入れることで、官民一体となって利益を上げる」(重徳氏)、「大量生産大量消費型の経済構造から、循環型経済構造を目指す」(土井氏)、「減税と規制緩和による平成の楽市楽座をすすめる」(大村氏)と、特色ある政策が提示されました。

地域活性化条例 今後の進展に期待
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の是非については、全面賛成1、賛成2、条件付き賛成1、反対1と、それぞれの立場が現れた結果となりました。
また、中小企業憲章を中心としたテーマのなかでは、学生の勤労観、職業観の育成に触れ、幼少期からの教育の大切さが強調された発言が目立ちました。
フロア質問を中心に進められた「愛知県中小企業地域活性化条例(仮称)」の制定については、すべての候補者が前向きな姿勢を示し、今後の進展を予感させました。
全体のまとめとして豊田弘氏(愛知同友会憲章推進本部副本部長)は、最近話題になっている“タイガーマスク”を例にとり、「社会にはなかなか日の当らない問題も数多くあります。候補者の皆さんには、大きな政策とともに、目につきにくい小さな部分にも目を向けた政策も大切にして頂き、バランスの取れた愛知県政を期待します」と述べ、シンポジウムを締めくくりました。