名古屋ブロック ― 経営理念フォロー講座
経営理念を実践する

6回の講座で35名が学びを深める
今年度の名古屋ブロックでは「会員各社の経営指針の実践」を掲げ、推進プロジェクトを発足。経営指針の成文化から社内での浸透、実践をサポートする仕組みづくりに取り組んでいます。
経営理念の必要性については浸透してきているものの、理念を実践し成果として「利益」に結びつける経営方針や経営計画が十分でなかったり、経営環境が厳しいなか、「理念だけでは飯は食えない」と経営指針の実践が進まない実態が見られます。
こうした背景を踏まえ、経営方針、計画の実践を促進する「経営理念を実現するフォロー講座」を開催。名南経営の伊藤氏を講師に、35名の受講者による講座が終了しました。
理念の実践に手ごたえを感じる
2カ月6回にわたる講座では、経営指針とは何か、経営理念作成のプロセス、経営方針作成にあたっての外部・内部分析、自社の強み・弱みの明確化、事業ドメインの規定、市場目標の設定、経営管理、管理会計の各課題について学びました。
毎回の講座終了時には、学んだことを具体的にどうするかを明らかにするシート作成の課題が出され、参加者は四苦八苦しながらも課題に取り組みました。
受講終了後、参加者からは「シート作成では、書けない点は全く書けない。つまり学びが具体化していないことが分かったが、課題を分解することで具体化が図れた」「中小企業の経営者は、プレーヤーに終始してしまいがち。経営者が普段できていないことが学べた」「自分とは違うエッセンスを取り入れることで、これまでとは違った見方ができた。特に中期ビジョンについて具体化が図れそうだ」など、今後の経営理念の実践への手ごたえを感じた感想が聞かれました。
幾重ものフォロー体制
また、希望者による補講も開催しています。そこでは完成していないシート作成の相談会を行いました。さらに、各社での実践報告会を踏まえた「第1期同窓会」の組織化を予定しています。これは講座終了後もお互いに励ましあい、実践を促す取り組みとして効果が期待されるものです。
名古屋ブロックでは今回の講座と併せて、新入会員を主な対象者として、労使見解、経営指針、管理会計の必要性を発信する「同友会理念を実現する経営スキルアップ講座」を1月より開催しています。名古屋ブロックでの経営指針の成文化、実践の運動を今後も推進していきます。