金融アセスだより(第51回)

返済額を抑える

弊社は紳士服のオーダーメイドを扱っています。リーマンショックの影響から高額品の売れ行きが鈍り、資金繰りの厳しさも経験しました。在庫の圧縮や不採算部門の撤退などにより現在は改善しつつあります。

これまで、借り入れは日本政策金融公庫(旧国民公庫)を中心に地銀、信金とお付き合いしています。私の会社の社長が日頃から言っていることで、何かあったときに備えて複数行と取引を行っています。

近年では借り換えなどを積極的に行い、借入金利は低くなっています。これもキャッシュフロー経営や経営計画の実践などにより、日頃から金融機関とのコミュニケーションがとれているからだと思います。

学びを活かす1年

経営者に必要な経営スキルを私は金融委員会に参加して初めて知りました。これまで自分が作った経営指針は、経営の役に立つ代物ではありませんでした。経営理念から戦略・方針・計画と管理会計までが、一気通貫となっていることが経営指針のあるべき姿だと委員会で学び、その重要性が理解できました。

まだ社長は現役ですし、私自身は金融機関とのコミュニケーションも行えていません。しかし委員会での学びを自社に実践する1年にできるよう頑張っていきたいと思います。

 

(株)山義 山内 淳史