【産学連携プロジェクト】 大学での講師活動
中小企業の役割を伝える

名古屋市立大学での講義の様子(12月20日)

学生の意識改革

今年度は、6大学での75の講義に、延べ61名の会員が講師役を務めています。

講義の主旨は、日本経済の中で中小企業にどのような存在意義があるか。そして、中小企業には雇用と地域産業を担う社会的役割があることを学生に啓蒙するところにあります。また、人生の先輩からその生き方を学ぶことで、この先の自分の人生に目標を持つことも、授業の大きな視点に置いています。

講義の内容は様々で、特別経営講座(愛知学院大)、地域ビジネス特講(愛知東邦大)、地域企業活性化論(名古屋市立大・経済)、問題認識特講(名古屋市立大・人文)、フロンティア産業研究(名城大大学院)、総合講座(愛知工業大)、インターンシップ概論(愛知淑徳大)など、幅広い分野で講師を務めており、全講座を通して会員経営者が連続で講義するものと、授業の中の一部の講座のみを担当するものがあります。

自分で判断できるか

名古屋市立大学の地域企業活性化論の講座で講師に立った羽根田商会の佐藤社長は、経営者としての自身の歩みを紹介。「やれることは何でもやろう」と取り組んだ学生時代の経験から、説得力を持つ実績作りや、基本ができていればどこでも通用することなどを学生に語りました。

また大企業との違いとして、長期スパンで物事を考える中小企業の特長や、仕事のやりがいを身近に感じられた自身の経験も紹介しました。

さらに、最近は自分自身で判断することができない学生が増えていることを指摘し、1人で他流試合をしていくことを薦めました。

いずれ羽ばたく若者たちに社会とは何か、企業とはどのようなものであるかエールを送るものであり、正しい中小企業観を育むものとなりました。