第50回定時総会・議案方針学習会(1月25日)
同友会らしい黒字企業

経済を牽引する

第50回定時総会に向けた企画として、方針学習会が開催されました。対象は理事・支部役員で、その中より126名の参加がありました。

冒頭、新井代表理事より、新年度方針を会全体に浸透させることの重要性が述べられました。

続いて、高瀬総会実行委員長から「定時総会は、全会員によって方針を議論する場であり、同友会理念の原点から自社と同友会運動の発展につなげるという総会の意義を理解していただきたい」と挨拶がありました。

新年度の重点方針は、同友会運動と企業経営が不離一体でなければならないという想いから、同友会らしい黒字企業をめざそうをスローガンに掲げ、「労使見解」と「憲章草案」を指針としての企業づくりを行うことが重点にあげられました。

 

県総会実行委員長の高瀬氏

経営者の使命

来期の代表理事候補の加藤氏は、激変する企業環境のなか、非連続の時代に突入したことに触れます。それゆえ経営者は現状に甘んじることなく、常に危機感を持って機会を狙うことが必要と示唆しました。

そして経営を維持発展し、雇用と納税で地域を活性化するためにも、同友会らしい黒字企業を目指したいと方針を示しました。

この「同友会らしい」とは、「労使見解」に基づいた経営実践をすることです。そのためには、経営理念の確立と浸透が重要となります。また、中小企業憲章を自社と重ね合わせ、指針づくりをすることを報告しました。

グループ討論では、自社でどう実践するかの交流がなされました。

最後に杉浦副会長より、この新年度方針を自社の言葉で伝えて欲しいとまとめがありました。第50回定時総会は4月20日に開催されます。

当日は分科会、総会議事、全体会、交流会の4部で構成。

分科会は、企業変革支援プログラムの活用、同友会らしい経営指針運動、中小企業憲章を生かした企業づくり、自社経営に生かすための会活動の4つのテーマを予定しています。

さらに今回新たな企画として、総会議案を深める「全体会」を行います。転換期の情勢を踏まえ新年度の企業づくり、会活動の重点方針を確認するパネル討論会です。ぜひご参加下さい。

 

 

広報部会(1月28日)
「同友会らしい」企業を目指そう

 

加藤 明彦氏 エイベックス(株)

 

加藤 明彦氏

戦略的な情報伝達

報告者は、次期代表理事候補であるエイベックスの加藤氏です。新年度方針を学び、広報部として会員への伝え方を議論しました。

伝える側として、新方針の骨子は「同友会らしさとは労使見解に基づく経営実践であること」を理解し、グループ討論を行いました。

当日のお話では、同友会の学び→自社での経営実践→検証→是正(修正)→同友会へ還元。以上のサイクルが、加藤氏自身の経営実践している事例と新年度方針を織り交ぜて説明されました。これは、経営指針がなかなか社員に伝わらないと嘆く会員に役立つ方針書であり、伝え方の参考になりました。

代表理事候補(社長と置き換え)の想いを3000名の会員(社員と置き換え)に同レベルで伝えるには戦略的に情報をやり取りすることが必要です。この一翼を広報活動が担うべきだと意見が出されました。

会の活性化を担う

同友会(会社)の社会的必要性(なぜ入会して勉強するのか・なぜ仕事をするのか)を具体的に認識するために、広報部では諸先輩方の構築した歴史を学び科学的に分析する能力を高め、実践する強い志を持つことを目指します。

具体策の一例として、昨年中同協が発表した中小企業憲章草案を自社の経営指針作りに重ね合わせることができる文章が記載されていることを、幅広く会員に発信するそうです。この情報を地区例会やグループ会で共有化し、会員の意見を吸い上げるサイクルとするといいます。

県総会参加の意義を広報すること。そして会員各社の情報を提供し同友会の活性化を図る存在になることが広報部員の役割といえます。広報活動に携わることで、同友会や自社の発展につなげる想いを強く持つことができた部会となりました。

 

(株)高橋技建 佐藤 裕之