どうゆうき

▼2009年、東京で開催された中同協定時総会でのキックオフ宣言から始まった「同友エコ」。全国から環境経営で企業革新に取り組む191社より応募があり、2010年に大分で開催された定時総会で第1回目の表彰が行われました。そこで前年でCO削減量が算出できた企業159社の合計1680トン、1社当たり10.5トンの削減が確認されました

 

▼国連気候変動条約に基づき、日本は温室ガス削減計画を立てました。しかしその動きは大企業に対する働きかけに偏っています。地域経済を担い、一定のエネルギー消費の主体は中小企業なのです。その中小企業がCO削減の枠組みから外されていることには国の産業政策の考え方に疑問を感じます。「同友エコ」は、中小企業の経営者独自の取り組みとしての挑戦といえます

 

▼外部からエネルギーを取り入れ、企業活動の成果を得ることはすべての企業に共通しています。これがいかに効率よく行われるか否かが、今後の企業の存亡に関わります。本業の中でしっかりと環境経営に取り組み、全社をあげた取り組みの中から新たな仕事づくりにつなげること。そして小さな取り組みでも、中小企業が力を合わせれば、地球温暖化を食い止める大きな力となることを示しています

 

▼昨年閣議決定された中小企業憲章にもあるように、日本経済における中小企業の果たす役割に確信と誇りを持って、さらなる環境経営に取り組むことを提案します。環境省からも「同友エコ」と「我が家の環境大臣」を検討したいとの申し入れもあり、国からも注目されています。

 

副会長 平沼 辰雄