名古屋ブロック−共育講演会(2月6日)
大人が笑えば子どもは笑う
〜子どもは空気を敏感に感じている

大棟 耕介氏 (有)プレジャー企画

 

軽妙な語り口で参加者の注目を一身に集める大棟氏

クラウンの役割

今年で4回目となる名古屋ブロック共育講演会が開催されました。

今回のテーマは「笑う」。クラウンとは何者でしょうか。

講師の大棟氏が道化師姿で登場します。「クラウンって何か知ってる?車じゃないよ!サーカスなどに登場する道化師のこと。日本ではピエロと呼ばれることも多いけど、ピエロはクラウンの1種なんだよ」と、軽快な口調と風船を交えたパフォーマンスで、会場の大人と子供の目を引き付けます。さあ、楽しいステージの始まりです。

3つ以上の玉を手で操るジャグリング。クラウンは、わざと失敗して笑われます。落とした玉を拾ったら別の1つが落ちて、また拾うはめになる。これを何度となく続ける姿がバカバカしくて、笑いを誘います。

見ていた子供が近づき思わず「まじめにやりなさい」。子供は勝ち誇った顔で回れ右して、席に着きました。

これがクラウンの役割です。つまり、常に人から笑われ「見下げられる」立ち位置が必要な職業なのです。

立ち位置を見直す

そんなクラウンが難病の子供たちを笑いで励まし、お母さんを笑顔にしています。笑いは病を癒すのです。では、会社経営にとって、「笑われる」事の学びとは何でしょうか。

接客セミナーでどんなに学んでも、「上から目線」の意識がある限り、お客様には見透かされ、企業は成長できないままです。人に笑われる、自分を「下に置く」学びの意味は、そこにあります。

経営に対する姿勢、お客様に対する立ち位置を、改めて問い直される講演会でした。また、笑いやユーモアの必要性、大切さを知り、それは企業のゆとりや成長にも通じるものであるとの気づきもありました。